続・神奈川県開成町長選挙、公開討論会は、新人の圧勝。
見た目が大切だと言われます。最初の印象で評価されてしまうという警告だと言えるでしょう。
開成町長選挙の公開討論会で現職の府川裕一町長と新人の山神裕さんが登場した時、見た目という言葉が頭をよぎりました。
2人ともスーツ姿で登場しました。年齢が10歳違うという点を差っ引いても山神さんの方がさっそうとしてました。
スポーツマンで背が高いしスタイルも良いという利点もありますが、身のこなしが違いました。
細身のスーツ姿できびきびしていて気持ちの良さを感じさせました。現役バリバリのイメージが出てました。
府川町長は、明らかに太りました。ブクブクという感じです。あごのあたりとおなかの周りが特にです。
太ると精悍さがなくなります。現職らしく逆にゆったり感を出すというやり方もあったはずです。
しかし、体形に合わなくなったスーツのボタンを無理にとめ窮屈そうに見えました。
スーツの下からはズボンのベルトが見えてバックルが光ってました。だらしない印象を与えます。
町のトップは、町内外の人と会うのが仕事です。どのような印象を持たれるか気にせざるを得ません。
時と場所、その時の状況に応じて服装を選ぶことは大切です。服装のセンスもリーダーを選ぶ条件です。
服装もさることながら立ち振る舞いにも2人の間には驚くほど大きな違いが出ました。
コーディネーターが2人と会場の参加者に質問し○か×かで答えるコーナーがありました。
回答の際に府川町長は胸の前にカードを抱えて答えました。山神さんは高々と頭の上に掲げました。
コーディネーターが、2人に対し会場からの拍手を求める場面が何度もありました。
府川町長は頭を下げてすぐに頭を上げて会場を見てました。山神さんは深々とお辞儀をしたままでした。
府川町長は頭を上げて会場の方を見て、一方の山神さんは、まだ頭を下げている様子が好対照でした。
また、頭を下げる角度も全く違いました。府川町長は90度には届きません。すぐに頭を上げます。
山神さんは、90度を超えるぐらい頭を下げて、そのままの姿勢で拍手がやむのを待ってました。
2人の今回の討論会に対する意識の違いが立ち振る舞いに現れていると思えてなりませんでした。
府川町長は、想像するに、討論会を経験済みですし、何とかなると軽く考えていたように思います。
山神さんは初めての討論会なので服装から立ち振る舞いまで真剣に考えて準備したと思います。
思いの差が服装や立ち振る舞いになって現れました。会場にいた人は誰もが新人の方にすがすがしさを感じたことでしょう。
私は府川町長は自民党の支持も得て体制も盤石に整えたというおごり高ぶった気持ちがあるのではないかと思います。
小さな町の選挙は政党がついたとかどうかで決まりません。真剣に回ったかどうかで勝負がつきます。
公開討論会を通じて、現職の府川さんの政策に対する発信力の乏しさがあらわになりました。
身だしなみや立ち振る舞いにも疑問符が付きます。現職に対する批判の声が強まると思いました。