英語教育とまちづくり

2020年度から小学5年生と6年生で英語が教科となります。使用される教科書が発表されました。

文部科学省によれば教科書検定に合格した教科書は全部で7点です。かなり難しいようです。

同時通訳として著名な鳥飼久美子さんがNHKのインタビューに答え、学ぶべき単語数が多いと懸念を表明してました。

初めて英語に本格的に接する時に壁を感じてしまい楽しさがなくなってしまうと心配してました。

保護者の皆さんも英語教育の強化には敏感です。幼いうちからの英語教育熱が高まっています。

英語教育は、まちづくりにも大きな影響を与えてます。英語教育の充実を掲げる自治体も急速に増えてます。

神奈川県開成町も遅ればせながら英語教育を前面に掲げる自治体のひとつになりそうです。

21日に迫った町長選挙で新人の山神裕さんがいの一番の政策の目玉としているからです。

山神さんの強みは自ら英語を自由にしゃべれることです。しかし、山神さん自身も英語には苦労したのです。

外資系の銀行に入り英語に悪戦苦闘したということです。もっと早くから取り組んでいればとよく話してます。

山神さんは日本ほど英語が喋れることでそのメリットを発揮できる国はないと演説会で語ってます。

誰もが自由に外国に行ける時代になっているのに英語に対する苦手意識が依然として強くしゃべれる人は重宝されます。

町として英語教育を積極的に支援し、英語を身に着け人生を有利に歩んでもらおうという発想です。

英語教育の強化に高い関心を寄せている保護者の多くの方も山神さんと同様の考え方だと思います。

塾に行かせなければとか頭を悩ませていたところに町長候補の山神さんが支援を打ち出している訳です。

山神さんが、自分自身の体験に沿って語っていますので説得力が違うところも大きいです。大歓迎だと思います。

ただ、英語教育の充実は、学校教育の中の問題にとどめてはならない点に注意を払う必要があります。

大げさに聞こえるかもしれませんが、何のために英語を学ぶのかという根本に関わる問題です。

個人的に就職などに役立つから小さいうちから英語に触れ使いこなせるようになりましょうでは小さ過ぎます。

英語は国際的な共通語であることが大きな特徴です。英語圏ではない地域でも英語でコミュニケーションできるのです。

発展途上国の難問解決にも英語は必須です。個人的なメリットのために英語を身に着けることを超えた意義があります。

学校の先生だけでなく英語を駆使して様々な分野で活躍してきた人材をどんどん活用して欲しいです。

英語学ぶ本当の意義を知る機会になります。実践してきた人の話は、子供たちに大いに刺激を与えることと思います。

開成町には新しい人がどんどん移り住んできていてグローバルな活躍をしてきた方も大勢いられます。

そうした話しを聞いた子供たちの中から世界で活躍する人材が輩出する町となって欲しいです。

特に地球環境問題や貧困といった超難問に果敢に挑む人材の宝庫となる町、それが開成町だとなって欲しいです。