神奈川県、県西地域初の女性県議の使命
神奈川県議選、小田原市の投票率を見てがく然としました。36.7パーセントです。低すぎます。
選挙があった8年前の投票率は、43.5パーセントです。5ポイントも下がってしまいました。
当日有権者数から見ておよそ8千票がなくなりました。無党派層が頼りの候補者にとってはきついです。
佐々木ナオミさん、保守陣営の強固な地盤の中に割って入り、県西地域初の女性県議を目指しました。
選挙戦を通じて雰囲気は大いに盛り上がり最終日に立憲民主党の枝野幸男さんが街頭演説に駆け付けました。
JR鴨宮駅の南口には350人ほどの聴衆が集まりました。組織を持たない佐々木さんにとっては驚異的な人数でした。
地元の後援会を通じての呼びかけや協力労組の声かけ、それとネットを通じての情報拡散が頼りです。
勢いがついてくると自然と人は集まるものだと改めて確認できました。勝てると思いました。
しかし投票日当日の投票率を見て、これは、ちょっと危ないかと心配になりました。
そこにNHKの当確のニュースが飛び込んできました。17081票で定数2の枠に滑り込みました。
次点の候補との差は、およそ3000票。トップは自民党公認候補が26752票で断トツでした。
保守の票が自民党公認候補に集中し、保守系無所属候補に票が流れなかったことも功を奏しました。
快挙であることは間違いありません。県西地域初の女性県議が誕生しました。佐々木さんの頑張りに敬意を表します。
3月26日の公開政策討論会に参加された方ならば、誰が一番の政見の持ち主であることは分かったはずです。
佐々木さんが3人の中で抜きんでていました。しかし、投票結果はそうはなりません。自民党に圧倒されてしまいます。
自民党候補は、父が前小田原市長で、後援会の地盤は盤石です。この壁を崩すには実力が伴ってませんでした。
政治家個人としていくら頑張っても限界があるのが実態です。自民党、保守の壁は、本当に厚いです。
佐々木ナオミさんの責任は重大です。女性の視点を活かし、多様な声を届ける政治状況を創る原動力となる使命があります。
街頭活動や小さな集会を当選後も積み重ねて、草の根組織を強固なものにして行く責務があります。
佐々木さんの次なる一歩は、統一地方選挙後半戦からです。後継候補や支援してもらった市議の全員当選が当面の目標です。
佐々木さんは、組織力の無さを補うため立憲民主党の看板を得ました。戦いに勝つための戦術です。
立憲民主党は地域の草の根の政治の動きを重視して、そこから政治の流れを変えることを目指してます。
しかし実際には地域のうねりを起こすだけの実力は全く伴っていません。これから創り上げていく段階です。
神奈川の立憲民主党は23人当選で大躍進です。この流れを活かして立憲民主党としてのまとまりを強めて欲しいです。
女性県議の結集を特に進めて欲しいです。地域で女性県議を孤立させることなくチームで応援する体制が欲しいです。