さあー、統一地方選挙後半戦11

神奈川県開成町長選挙で大接戦を演じた山神裕さんが、昨夕、ジャージ姿で我が家にひょっこり現れました。

私の家の敷地にある町長選挙の看板を外すということでした。私は、いささか驚きました。

選挙終わってすぐに看板を外すとなると次の選挙はもう出ないのかと思われてしまうのではという懸念です。

山神さんにそうした心配を伝えると山神さんはそう思われてしまうことも含めて今後を良く考えたいということでした。

ゼロベースで自らの進路を熟考したいということだと理解しました。山神さんの判断を尊重せざるを得ません。

選挙が終わり山神さんさばさばしている感じを受けました。取りついていた悩みや苦悩が消えた感じがしました。

外資系の銀行に長く勤務したこともあり、ドライに割り切れるタイプなのだと思います。

後援会の皆さんや一緒に戦った同世代の友人、もちろんご家族ともよく意見を交わし納得いく進路を見い出して欲しいです。

私としてはあれだけの大接戦を演じたのですから自らの足らなかったところを見つめ直し再挑戦を期待します。

今回の選挙で、3期目を目指す現職に32票差の選挙を展開できたいちばんの要因は、本人がコツコツと回ったことです。

町会議員から始めたらとか様々な異論を投げかけられたことだと思います。しかし、初志貫徹でした。

すぐに地位が得られる安直な道を選ばずに困難な進路を選択した姿勢を、私は、大いに評価しています。

敗れてしまっては意味がないではないかという見方もあるかもしれませんが私はそう思いません。

困難な挑戦をする中でしか得られないものを山神さんは確実につかんだことだと推測します。

自分がこれからの人生を歩むうえでの原点となる体験です。それをどう活かすのかだけが宿題として残ってます。

もし検討の結果、再挑戦を最終的に決断するのであれば初挑戦の気持ちに切り換え戦いに臨んで欲しいと思います。

町長となって何を目指すのか、勝つための戦略と戦術、いちから考え直し、確実に勝利をものにして欲しいです。

新聞各紙やテレビにインタビューに府川裕一町長の勝利の弁が掲載されたりニュースとして流れました。

「勝ちは勝ち」という一言でした。驚かれたりがっかりされたりする方は大勢いられたのではないでしょうか。

トップに立つものとして町政全般を考えている政治家の発言ではありません。自分の地位を最優先するものの言葉です。

投票に行かなかった人も含めれば、有権者の過半数以上が府川町政に首をかしげていると見るのが常識です。

敗者の努力を称え、町全体をまとめることに腐心することを誓う謙虚な一言を発するのが王道でした。

府川町長の頭の中はそうしたあるべき姿はどこかに吹き飛んでしまっていて地位を守れたという安どしかありません。

勝てばいいんだということが最終目標となってしまっています。これではまっとうな町政はできません。

なぜ半数の投票者が山神さんに入れたのか心静かに反省しおごり高ぶりを排すことが不可欠です。