さあー、統一地方選挙後半戦16

神奈川県南足柄市議会議員選挙の話題の中心は、若い世代の女性3人が、チームを組んで選挙に臨んだことです。

そのうちのひとり角野圭子さんが落選してしまいました。3人揃ってを心より願っていただけに残念でなりません。

3人のなかで角野さんがいちばん早くに出馬の準備を進め、選挙に詳しい方もついてましたので結果は意外でした。

角野さんは図書館活動などの地道なボランティア活動を積み重ねる中で市政への関心が芽生え出馬を決意しました。

何とも言えないほのぼのとした雰囲気を持っていて決して声高な主張をすることはありません。

選挙の際もメモを見ながら小さな声で演説してました。もっと自信を持ってと声をかけたこともあります。

実践活動を行ってきた結果、市議への挑戦をしているので何ら臆することはありません。

確信をもって語ってもらえれば、ほのぼのとしたキャラクターと相まって主張が伝わったと思います。

選挙は手作りそのものという感じでした。慣れていないため戸惑いも多分にあったのだと思います。

しかし、ごく普通の主婦が身近な政治に関心を持ち挑戦した意義は大きいです。下を向くことなく次を目指して欲しいです。

最も準備が遅れていたのは岸本敦子さんでした。37歳で最も若い候補者でもありました。

夫とともに塾経営をしながらの選挙への挑戦で、活動時間の確保がひどく大変でした。

地元の自治会を選挙前にようやく回り切れるぐらいのペースでしたので私はいちばん心配していました。

ふたを開けてみれば1473票で何と2位グループでした。角野さんの落選とは真逆の驚きでした。

おそらく本人も同じ思いでしょう。3人がグループで発信を続けたことが功を奏したと思います。

地元自治会は新たに開発された住宅街を含んでいて若い世代の方々も多いこともプラスでした。

岸本さんは社会科の先生だけに政治を冷静な視点で見つめる能力を持ってます。それと断言ができます。

あいまいさがないところは明快でわかりやすいし伝わります。有権者に響いたのだと思います。

3人のうちのリーダー格の綱島麻実さんは断トツのトップ当選でした。2162票で2位に700票近い大差です。

綱島さんも選挙運動は今年に入ってからです。玄人はひとりもいなくて試行錯誤の連続でした。

憲法改正問題といった国政の課題から子育て支援という自分自身にとっても直面する課題まで活動をしてきた方です。

あらゆる言動にスター性があります。音楽活動も続けているからだと思います。華があるのです。

綱島さんは、南足柄市の地域政治の中心人物へとその才能を開花させると私は見ています。

そのための条件はただひとつ仲間たちを集めることです。綱島さんが有り余る能力で応援してあげることです。

譲ることと言い換えても良いでしょう。綱島さんが譲ることの大切さを理解できるようになったら鬼に金棒です。

南足柄市をしょって立つ存在になることも決して夢ではないと思います。大型のスター誕生です。