足柄の歴史再発見クラブの3代目の会長も民間企業の出身でした。小林秀樹さんで富士フイルムのOBです。

クラブ結成10周年の年にバトンを受け継ぎ現在に至ってます。最大の事業は、『新編富士山と酒匂川』の刊行です。

2007年3月刊行の『富士山と酒匂川』の出来栄えがあまりに素晴らしいために続編の刊行は腰が引けます。

しかし、刊行から10年が過ぎて全面的に見直さなければならない事態に立ち至っていました。

2010年9月8日の台風9号による集中豪雨です。最上流部の静岡県小山町や山北町で土砂崩れが頻発しました。

幸い人的被害はなかったものの時間雨量で100ミリを超える地域が相次ぎ記録的集中豪雨となりました。

山中に眠っていた黒い富士山の噴火の砂が大量に流れ出し中下流部に堆積する事態となりました。

大脇良夫さんは「富士山の噴火はまだ終わっていない。」と指摘しました。鋭い見方だと思いました。

酒匂川を管理する河川行政の課題があからさまになりました。静岡県と神奈川県、各市町、連携は全く不十分でした。

この集中豪雨は、酒匂川の治水と富士山噴火という地域にとっての重大課題の存在を改めて浮かび上がらせたのです。

私は、『富士山と酒匂川』の記述を再点検し2010年9月の記録的集中豪雨の記録を盛り込むことが必要だと思いました。

過去の記録もできる限り新しい視点から、また図表や写真も新たな素材を使って見せる工夫をすることが大切だと思いました。

小林秀樹会長時代にようやく日の目を見ることになりました。2018年度はの大半を費やしたと言って良いです。

特に年末年始は編集担当者の皆さんは、冬休みの宿題を大量に抱えたような気分だったに違いありません。

強い味方がいます。編集委員長の関口康弘さんです。高校の日本史の先生ですのでセミプロと言って良いです。

全体を専門的観点から見渡せる人物がいませんととても出版はできません。大黒柱でした。

奥様の明美さんも高校教員をかつて務めていて編集作業に長けているので夫唱婦随で頑張っていただきました。

現代の災害部分では現役の町議や元行政幹部も参加してくれて記述内容が分厚くなりました。

編集作業でいちばん骨が折れるのが最後の校正作業です。詳細な点検の達人がメンバーにいます。

藤平初江さんです。古文書の読解力は相当のものです。その細かさで記述が正しいかどうかを見てくれます。

21日にゲラが上がってくることを既にお伝えしましたが最後の点検は藤平さんに頼るところ大です。

新編が刊行できれば小林秀樹会長時代の金字塔です。内容は充実していますので反響を呼ぶのは間違いないと思います。

全員が何らかの形で参加しています。たとえば題字はメンバーの小田原の書道家の方に書いてもらいました。

占いの研究者もメンバーにいます。治水神・禹王と占いについてわかりやすく記述してます。

数人で全てを行うのではなく、特技を活かして全員野球で一冊の本が出来上がることは本当に喜ばしいことです。