小田原城天守閣木造化の実現に向けて

5月1日、令和の時代に入り早くも月末になりました。来年の小田原市長選挙、1年を切りました。

この選挙は、神奈川県西部地域の地域政治、まちづくりの方向性を決める極めて重要な選挙だと思います。

個々の市町だけのまちづくりから地域全体を視野に入れたものへと転換が図れるかどうかです。

単独の市町の範囲内でまちづくりを考えて済む時代は完ぺきに終わりました。広域の視点が主役となります。

神奈川県西部地域の地盤沈下は著しく、小田原市といえども単独でどうこうできる状況ではありません。

地域全体で地域再生のビジョンを共有し、その上でそれぞれの市町の独自性を考えないとやっていけません。

首長は、まちづくりを考える際に、順番が逆転したという意識を持つことが何より大切だと思います。

来年の小田原市長選挙では、まちづくりに対する発想の手順の大逆転の時代に相応しい論争を期待します。

小田原市民の生活の安定や幸福感を向上させたいのであればその基盤となる地域活性化を図る必要があります。

繰り返しになりますが地域活性化は小田原という点だけを考えていては実現できません。

県西地域全体を視野に収める中で小田原市としてどういった施策を実行していくかを考える必要があります。

小田原の地域活性化は、すなわち小田原の中心市街地の活性化だという思い込みからの脱却を期待します。

小田原の中心市街地は、小田原だけの中心ではなく、常に県西地域の中心地であるという視点を忘れてはならないと思います。

私は、小田原には、県西地域の中心であるというシンボルの作り直しが必要ではないかと思います。

小田原城天守閣の木造化再建プロジェクト、それそろ本格的に検討する時期に入ったと思います。

小田原を代表する地場産業の鈴廣蒲鉾の社長が会長を務める「みんなでお城をつくる会」というNPO法人があります。

本日総会を開きます。小田原城天守閣の木造化の学術的意義などを地道に調査を積み重ねています。

そろそろ調査研究の局面から実現に向けてどのように動くかという実践の局面に向けてかじ取りをすべきではないでしょうか。

調査研究はもちろん大切ですが実現に向けての動きとは次元が異なりますので再検討が必要だと思います。

ちょうど小田原市長選挙とぶつかります。市長選挙で是非とも争点とし実現への機運を高める努力が必要ではないでしょうか。

それと実現目標の年限を切ることです。実現目標を明確に定めることは運動にある種の責任感を持たせます。

小田原市は1940年に誕生しました。2040年が市制施行100周年です。今からおよ20年後です。

それでは時間をかけ過ぎというのならば90周年の2030年です。とにかく期限を区切ることです。

県西地域全体の地域再生のシンボル創造事業として位置づけて官民共同のプロジェクトとすれば実現が見えてきます。

40億、50億といわれる事業費ですので十二分に可能です。やる決断があるかどうかです。