みんなでお城をつくる会総会

「みんなでお城をつくる会」総会が、小田原駅そばの小田原市民交流センターで開かれました。

久しぶりに参加しました。広めの会議室、わずか十数人の参加で人数の少なさに正直驚きました。

何せ小田原はもちろんのこと日本を代表する名城のひとつ小田原城の天守閣を木造にしようという壮大なプロジェクトです。

100人程度の会場はいつでも満席になるぐらいの熱気がなければ実現のめどは立ちません。

2012年に会が立ち上がった当初の熱気は薄れています。令和の時代に入った今年が重要な1年だと思いました。

小田原を代表する地場産業のかまぼこ業界をリードする鈴廣蒲鉾の社長、鈴木博晶さんが会長を務めます。

副会長には、鮮魚の魚国、和菓子の菜の花といった名だたる地元企業が名を連ねています。再び盛り上げることは可能です。

人数は少なかったですが総会で議論された中身はとても充実していました。中心メンバーの皆さんの気合は感じました。

令和元年度の事業計画は、挑戦的でした。昨年の11月に発足した「小田原城天守調査研究室」を本格稼働させます。

5年計画で設計案を含む基本計画書をまとめ2023年に小田原市に提出しようというのです。

通常は、小田原市が担う分野の基本的な作業を民間で寄付を募ってやり遂げようというのです。

小田原市側がなかなか決断できな現状の中で待っていられないので民間の方で動こうということです。

資金を集めることができれば、こちらの方が動きは速いです。民間主導に大賛成です。

意見を述べました。最初に木造化プロジェクトは、小田原だけでなく県西地域全体を盛り上げる取り組みだと述べました。

小田原の著名な地元企業が中心なのでどうしても小田原市内特に中心市街地の視点の枠がはまってしまいます。

小田原城は旧小田原藩の城です。藩の領域全体に視野を広げて地域全体のシンボルとして見なければならないと思います。

続いていつまでに実現するのか期限を切らないとズルズルと行ってしまう危険性を述べました。

2030年に建てるとかお尻を切る必要を強調しました。実現するための最重要ポイントだと思います。

閉会の言葉の中で副会長を務める和菓子の菜の花の高橋台一さんが賛同してくれました。

それと政治を動かさないと動きは加速しません。来年5月の小田原市長選挙で論点とすべきだと話しました。

事務局長の岩越松男さんが小田原市長選挙で論議すること、政治家の賛同者を増やしていく方向性について前向きでした。

帰り際に、小田原市だけでなく近隣市町の議員を集めて勉強会をすることも考えないといけないと話してました。

グッドアイデアです。広域で議員の理解者をどんどん増やして行けば小田原市に対する強力なアピールになります。

小田原城天守閣の木造化は、小田原城を中心に地域経済を盛んにすることにつなげなければなりません。

本物のお城の復元を通じて観光客の増大を図り文化が地域経済を盛んにするという実例をつくる挑戦でもあります。