令和の時代、2か月目、風雲急を告げるか

今月1日から新たな元号、令和の時代がスタートしたと思ったら瞬く間にひと月が過ぎたという感じです。

元号については様々な意見もありますが日本人の間に定着していることもまぎれの無い事実です。

新天皇の即位とともに気分が一新します。自然とけじめを付けたくなってしまいます。

おととい足柄の歴史再発見クラブの打ち合わせがあり『新編富士山と酒匂川』の刊行について話し合いました。

最後の最後の編集段階です。来月29日に出版記念パーティーを開きますので間に合わせるための作業です。

刊行の日にちをいつにするかということになりました。満場一致で令和元年5月1日とました。

足柄の歴史再発見クラブも令和の時代とともにフレッシュスタートとみんなの思いが一致しました。

一方、国の政治の方は、アメリカのトランプ大統領が令和の時代の最初の国賓となりました。

安倍総理大臣の狙いは、トランプ大統領との太いきずなを演出する舞台装置だとの思いを一層強くしました。

日米首脳会談も特筆すべき内容は皆無で、ゴルフや大相撲観戦が主たる話題だったからです。

トランプ大統領のツイッターが話題となりました。7月の日本の選挙について触れたくだりがありました。

「7月の選挙」という英語が複数形になってました。参議院選挙だけではないということになります。

その後、何のコメントもありませんが、単なるミスなのかどうか、勘ぐりたくなります。

日本という国は、アメリカという国をこれ以上ないというほど持ち上げてきた過去を持つ国です。

国政の最高機密情報がトランプ大統領に流れていたとしても不思議ではないと思えてしまうから憶測を呼びます。

衆参同日選挙の可能性はますます高まってきたと私には思えます。野党側の参議院選挙の準備が進んだからです。

参議院選挙の勝敗のカギを握る32の1人区の野党調整が進展し30選挙区で統一候補のめどが立ったと報道されました。

皮肉なことに野党間の調整が進めば進むほど衆参同日選挙の可能性は高まることになります。

安倍総理としては参議院での改憲勢力3分の2確保は至上命題です。現行勢力を失うことは断じて避けるはずです。

最強の一手は、衆議院の解散総選挙です。衆議院選挙が絡めば野党共闘もすんなりとはいかずばらけます。

衆参両院とも改憲勢力維持という結果が見えてきます。安倍総理大臣が、この誘惑に勝てるとは思えません。

現天皇皇后両陛下が結婚された1993年6月、通常国会が開会中でした。盛大にご結婚のパレードが行われました。

会期末、衆議院は、突如解散となりました。衆議院の選挙制度改革をめぐる対立から内閣不信任案が提出されました。

時代は流れ、当時の皇太子ご夫妻が天皇皇后となられました。歴史は繰り返すかのような情勢です。

「歴史は繰り返す。1度目は悲劇として。2度目は喜劇として」との有名なマルクスの言葉があります。

1993年の時は、自民党は、野党へと転落しました。令和元年、今度はどんな結末が待ち受けているのでしょうか。