立民と共産は手を結ぶことができるか
立憲民主党の枝野代表は、衆参同日選挙があると確信して準備を進めていると8日横浜での街頭演説で述べました。
野党第1党を率いる党首として当然の発言だと思いました。同日選挙でおたおたするようでは最初から負けです。
政局の主導権は、圧倒的な巨大与党となっている自民、公明両党に握られているのが現状です。
日本維新の会も是々非々の立場を強め与党の補完的な行動をとる場面が多くなってきています。
真っ向勝負を仕掛ける野党は立民がまず挙げられます。弱小であっても窮鼠猫を食む気概がなければなりません。
立民が強きで立ち向かうことがなければ野党は総崩れの状況となってしまうことは間違いありません。
衆参同日選挙になるのかどうかとは無関係に徹底して攻めることだけが活路を見い出す唯一の道です。
冒頭で紹介した立民の枝野代表の姿勢は、少数野党として的を得ている姿勢だと評価します。
野党の大同団結という言葉はすでに死語となっています。基本政策があまりにバラバラです。
野党が一枚岩になってという美名のもとで戦うのはそろそろ限界になってきていると思います。
参議院選挙の32の1人区で野党統一候補の擁立が完了したというもののは迫力が今ひとつです。
憲法9条の改正阻止とか脱原発、それにプラス消費税の増税でしょうか。絶対に譲れない一線があると思います。
ところがこの重要政策で野党が本当に一致しているとは到底思えません。一致してなければ付焼刃と同じです。
参議院選挙だけならばなんとかしのげるとしても政権選択を問う衆議院選挙も同時となると話はそう簡単ではありません。
基本政策の一致は不可欠の要件となります。衆参同日を確信して準備を進めるとは基本政策の一致と同じ意味です。
今衆参同日選挙を最も恐れているのは国民民主党ではないでしょうか。一気に吹き飛ばされる可能性があります。
何とか活路を見い出そうと国民民主の玉木代表が取った賭けは、小沢一郎さんとの合体でした。
小沢さんはいつものパターンで野党結集を大義名分に掲げ自らの存在感を示そうとしてます。
ところが既に述べたように野党結集は、基本政策の一致なき幻想にすぎないことが明らかになってます。
小沢流はもはや過去のものとなっていしまったのです。この手法に依存しているようでは先は見通せません。
玉木代表が小沢一郎さんとと心中しようとしているのならば枝野代表も賭けを打つべきだと思います。
相手は共産党です。衆議院選挙をにらんで300小選挙区全般にわたり協力関係を結ぶべきです。
両党が合体するのでは全くありません。憲法9条、原発、消費税の3点セットの基本政策の一致による選挙協力です。
立民は野党第1党として先の党委t地方選挙で勢いを示しましたが地方組織は全くの脆弱です。
一方共産党はその勢いには陰りを見せていますが全国的組織があり、共産党系の市民団体の存在もあります。
立民と共産が率先して選挙協力を進めることは両者にとってウィンウィンです。あとは決断あるのみだと思います。