二宮尊徳が、行った農村再興事業のことを「仕法(しほう)」と言います。地域ごとに「〇〇仕法」と呼びます。

昨日のブログで紹介したように、各仕法は、地域ごとであっても、やり方には共通のものがあります。

共通のやり方については「報徳」の名前を冠して「報徳仕法」と呼ぶのが一般的です。

「報徳仕法」の特色は、昨日紹介したように実践的です。土台金の確保と長期計画の策定が肝です。

そして漸進的手法、すなわち小さな成功を積み重ねて大事業を成し遂げる「積小為大(せきしょういだい)」をとります。

関わる人には真心こめて一生懸命働く「至誠」と「勤労」を持続していくことを求めます。

余剰が出るようなラインを引いて、余剰が出たら、次なる投資に回るように余剰金を還元させます。

「分度」と「推譲」です。「至誠」に始まって「推譲」で終了し循環していくことになります。

そして、こうした循環のサイクルの根っこには「一円融合」と「心田開発」があります。

様々な特色を持った人間が個性を発揮すべきとの「一円融合」の考え方に基づきチームを結成します。

一方でチームの構成員は、リーダーに依存する指示待ち族ではなく自主性を高めることを求めます。

日本全国の地方創生への取り組み、人口の東京一極集中を是正できていないことをみれば成果は芳しくありません。

政府は「一円融合」の考え方を拡大させて競争を強いるのではなく国全体として調和のとれた発展に導くことが必要です。

政府の支援が無くなったら地域が主導して自立できる地域を創って行かなければなりませんが現状はそうなってません。

地方からの要望は常にお金であることに変わりがありません。極論すればおねだり体質に変化はありません。

自らの地域は自ら創造していくという気構えが欠けているのではないでしょうか。「心田開発」が必要です。

その上で、政府がなすべきことは、土台金の確保、基金の積み上げです。これは政府がドンと積むべきです。

地方自治体の役割は、地域にあった長期のまちづくり計画の策定です。財政計画も含めてです。

着手するにはチームをつくる必要があります。ここが重要です。民間主導で進める必要があります。

グローバル社会の進展は目を見張るものがあります。民間で世界を相手に仕事をしてきた人材が不可欠です。

これまでの行政の発想を超えて大胆な挑戦をするマインドのある人材は民間の方が多いでしょう。

お金を調達しその後の長期的な運用と管理を考える金融は、民間企業の出身者でないとできません。

行政育ちであっても既存の行政の枠の中では能力を発揮できずに飛び出してしまったような人材が望まれます。

民間主導で志が高く労をいとわないチームをつくることから始めたらわくわくするような長期プランができます。

地方自治体の1次審査と政府の最終審査を経て行けると判断をしたのならば長期的支援を約束し事業を完成させます。

二宮尊徳の報徳仕法は、現代の地方創生に応用が可能というか、応用すべきです。今すぐに。