本日、『新編富士山と酒匂川』刊行記念会開催
ついに、刊行会当日となりました。昨日も冊子の袋詰め、看板の用意、準備が続きました。
20数名の会員、全員がボランティアで歴史を学びながら少しでも地域貢献をモットーにやってきました。
ひとまずの集大成が『新編富士山と酒匂川』です。ほっとするのはまだ早く本日の記念会を成功させなくてはなりません。
幸い、参加者は、会員を含めて120人ほどになる予定です。関心を持っていただき感謝しかありません。
会は、午後1時半より開成町古田島の神奈川県足柄上合同庁舎5階の東側大会議室です。会費1500円です。
私たちの勉強成果が地域の学校や地域の皆さんに理解されて防災意識を一緒に高めて行くことが目標です。
本日の刊行記念会は、そのための節目となる催しです。良い会となるよう全力を挙げます。
今朝配布された地域のタウン誌に「人物風土記」というコーナーがあります。小林秀樹会長が登場しました。
様々な立場で活躍している地域の老若男女を紹介しています。小林会長は、新編の刊行のことで掲載されました。
「専門家でなく素人集団」と副題がついていました。小林会長が会の特色をひとことで言い表したのだと思います。
「足柄の歴史再発見クラブ」には、いわゆる歴史の専門研究者はひとりもいません。
高校の日本史の先生、古文書の調査に携わった方が、セミプロと言えばセミプロです。
みんなで勉強しあって見聞を広げてきました。素人ならではのわくわく感が活動の原動力となりました。
素人でも勉強を積み重ねれば冊子としてまとめ発表できるところまで来れることを示せたかと思います。
しかし、そうはいっても素人には限界があります。専門家の協力を仰がなくてはなりません。
刊行記念会には神奈川県温泉地学研究所の萬年一剛主任研究員をお招きして特別講演をしてもらいます。
素人と専門研究者のコラボにより会の中身はぐっと充実します。素人がすそ野を形成専門家が締めるという感じでしょうか。
懇親の場も用意しています。参加者一同、富士山の噴火や河川の洪水について意見を交わして欲しいです。
みんなで防災意識を高めることが狙いですので萬年主任研究員にも、どしどし質問をお願いします。
歴史を学ぶということは今に活かすことで一段とその意義が上がります。防災分野は特にそうです。
過去の過ぎ去った出来事ということで距離を置いてみてしまっていたら単なる飾り物です。
そこから現代の教訓を見い出して現代に応用していく姿勢が必要です。私たちの活動はそのきっかけづくりです。
昨今富士山の噴火はありうるとして、噴火による砂や灰の被害についての研究が政府として始まっています。
どうしても首都東京など大都市部での被害に関心が集まりがちです。私たちとしては気がかりな点です。
富士山が噴火すれば甚大な被害が予想される私たちの地域としてもっと声を上げて行かなくてはならなりません。
『新編富士山と酒匂川』は、その際の良き教材です。地域の皆さんで大いに活用して欲しいと願ってます。