『新編富士山と酒匂川』の刊行記念会が成功した最も大きな理由は、みんなの力を持ち寄ったことです。

原則は全ての会員がどこかのパーツを記述することとしました。全員野球と言い続けました。

過去の歴史や現代の災害の記録を調査して記述するのに慣れている会員ばかりではありません。

編集会議を発足して高校の日本史の教員である関口康弘さんにリーダーになってもらいました。

セミプロの方がサポートすることで初めてトライする書き手の方はぐっと安心感が出てきます。

古文書や細かい歴史的事実については町史の編纂に携わった藤平初枝さんが細かくチェックしました。

現代は、優れた科学技術により精密な画像がすぐにインターネットからダウンロードできます。

しかし、それでも手書きのイラスト図の優しいタッチは見る人の心を和ませ写真とは違う得難い雰囲気があります。

イラスト図は、前会長の佐久間俊治さんの専売特許です。足柄地域全体の俯瞰図は芸術作品です。

題字は、書道家の堤千恵子さん。筆で書いた本物の文字は、パソコン文字とは迫力が違います。

みんなの特技の持ちよりにより新編は格好がつき内容も体裁も充実していきました。

みんなで創り上げるという考えは、刊行記念会にそのまま持ち込まれ、それぞれが何らかの役割を担いました。

2部で懇親会がありました。乾杯の音頭を取ったのは88歳の小林富幸さんでした。

小林さんは第一線の活動はできないと言われてましたが立派な乾杯のあいさつをされました。

テーブルに並んだ料理は、仕出し店から取り寄せたもののほかに女性会員の手作り料理も並びました。

懇親会に参加された皆さんに大好評でした。おもてなしの心が伝わるからだと思います。

無芸の私にも役割がありました。我が家には昔の農家の造りの広い座敷があります。会合の場を提供できました。

昨年末から編集会議が頻繁になってから週に1度は、集まっていたように思います。

足柄の歴史再発見クラブの部室ができたようなものです。たまり場があると作業ははかどります。

私の2人の孫たちは、会合を楽しみにしてました。しばしば、大好きな電車の本やDVD、お菓子をもらえるからです。

足柄の歴史再発見クラブは、新編の編集を通じて、みんなの力を持ち寄ることのすごさを知りました。

新編が完成し、刊行記念会も成功したことにより、みんなで達成した喜びも一層高まりました。

二宮尊徳が提唱した「一円融合」の精神そのものだと思います。みんなの特技を持ち寄り全員野球です。

一円融合精神を大切にしてこれからも歩みを進め地域に貢献するクラブとして活動を続けていきます。

地域における防災教育の取り組みを地道に10年以上積み重ねてきました。その成果が新旧2冊の冊子に凝縮されてます。

本格的に発信しても良い時期かと思います。神奈川県や国に対しても活動を積極的に伝えて行きたいです。

大規模災害が頻発しています。足元の災害の歴史を学び現代に役立てる取り組みが今ほど大切な時はありません。