日韓経済戦争の行方
78年前の1941年12月8日日本は真珠湾攻撃を仕掛け日米開戦に踏み切りました。
経済制裁で包囲網を敷かれ袋小路の日本が反撃ののろしをあげたと国民は熱狂しました。
ところがそれは滅亡の選択でした。戦い抜くための戦略物資がないからです。石油です。
日本と韓国の激化する一方の経済対立を見ていますと78年前の日本が辿った道が見えます。
武器を使った戦争ではありませんので血を流すことはありません。しかし基本の構図は似てます。
戦いを仕掛けたのは韓国です。戦時中の徴用工の訴訟や慰安婦をめぐる問題で日本を攻め立てました。
韓国国民は、そうだそうだの大合唱であるかのように報じられています。開戦当時の日本と一緒です。
ところが危険極まりない落とし穴がありました。韓国経済を支える最先端製品の原材料を日本が握ってました。
スマホやテレビに利用される有機ELと呼ばれるパネルの生産は、韓国メーカーの得意技となってます。
しかし、有機ELを製造するためにはフッ化ポリミイドという原材料が必要で日本から輸入してます。
日本から輸出に制限を掛けられれば途端に製造が立ち行かなく稼ぎ頭が崩壊の危機に瀕します。
メディアで解説されているこうした構図を見ていますと石油で首根っこを押さえられている日本を連想しました。
韓国は、感情に任せて戦ってはいけない相手と一線を超える対立状況を生み出してしまいました。
さてどう収めるかです。日本は戦争終結をめぐって塗炭の苦しみを味わいってしまいました。
沖縄での悲惨極まりない地上戦、大都市部での大空襲、広島と長崎での原爆の投下を受けました。
終戦の代償はあまりに大きいと言わざるを得ません。戦争に踏み切った時の感情論が道を誤らせました。
韓国では日本を叩くことが政治的立場を問わず国民の支持を得るための通常のやり方です。
ムンジェイン政権は左翼政権ですのでそのやり方が極端に触れました。日本の虎の尾を踏んだと言えます。
韓国は、代償を強いられると思います。直ちに自らの非を認めるようなことでもない限り。
誇り高き韓国が日本に頭を下げるとは考えられません。となりますと韓国は追い詰められます。
アメリカに仲介を頼むというのは机上の空論だと思います。アメリカ政府高官は仲介に否定的だと報じられてます。
アメリカ政府は、むしろ、ムンジェイン政権を追い詰める方向を許容するように私は思います。
ムンジェイン政権は北朝鮮に近すぎます。米朝交渉を進め得るにあたり目の上のたん瘤と見ていると思います。
日本が放った韓国への対抗措置を黙認してムンジェイン政権の脆弱化を横目でにらむと思います。
韓国内の保守派が再び息を吹き返して親米的な立場をとる方向に誘導するのではないでしょうか。
日本の安倍政権はアメリカべったりです。韓国もアメリカに追随せざるを得ないようにさせるのがベストです。
韓国は厳しいいばらの道のりを選択しました。ムンジェイン政権は苦境に立たされました。