世界の箱根の最新インバウンド事情から国際観光を考える

昨日、開成町にホームステイ中のアメリカ人大学生、ザンダーさんと箱根町を訪問し観光の実情を聴くことができました。

説明を受けていて外国人旅行客の激増が強く印象に残りました。10年前の4倍以上とのことでした。

2008年外国人宿泊客は、148054人です。2018年には595740人となりました。

観光案内所への訪問人数データが興味深いです。第1位中国、2位アメリカ、3位韓国。

4位オーストラリア、5位フランス、6位イギリスとなってます。欧米諸国が目立ちます。

世界各地から日本を目指して観光にやってくる時代になりました。箱根は、その中の中心のひとつです。

中東からはもちろん、アフリカ諸国も生活水準が上がれば格好のお金を使うようになります。

新たな大航海時代がやってきたと言って良いのではないでしょうか。日本の魅力を発信する工夫が必要です。

世界ブランドの箱根は、神奈川県西部にあります。この地理的好条件を存分に活かすべきです。

隣接する静岡県三島市とは箱根八里の連携の取り組みもあって連携して観光事業を展開してます。

神奈川県側の連携は今ひとつ活発ではありません。県西地域活性化のためにテコ入れが必要だと思えてなりません。

足柄上地域1市5町との連携は乏しいです。箱根山超えて隣同士なのに壁があります。

箱根の観光産業にとっても宿泊客を増やすにはもう一泊してもらうように仕掛けることが必要だと思います。

連携によって足柄上地域まで足を伸ばして一味違った味付けの観光をプロデュースしていくことです。

箱根には農業がありません。足柄上地域にはあります。農作物のもぎ取り体験など体験型の観光を連携の中で考えるべきです。

松田の早咲き桜、山北のソメイヨシノ、開成のあじさい、足柄上地域は、花の宝庫でもあります。

箱根ブランドは格好の発信素材です。箱根と組んで世界の観光客を引き寄せたらどうでしょうか。

富士、箱根、伊豆観光圏と言われます。ここに足柄も加えてもらいましょう。富士、箱根、伊豆、足柄観光圏です。

足柄上地域もいつまでもマイナー意識ではいけません。世界に打って出ようではありませんか。

箱根との連携がいちばん手っ取り早いです。今すぐにでもできるインバウンド観光振興策です。

本格的に世界へと開くにはふたつ条件があります。ひとつは交通基盤整備です。箱根を抜ける本格的な道路が必要です。

役場の隣の郷土資料館を見学しました。箱根の発展の歴史は交通基盤の整備とともにあったことが一目瞭然です。

国家プロジェクトとして神奈川県側から静岡県側までトンネルで抜けるルートを考え実現する必要があります。

もうひとつは世界に誇る宿泊施設です。東名高速大井松田インターの直近にある旧第一生命ビルが希望の星です。

富士山を望む絶好の場所に建つ旧第一生命本社ビルは、世界的な国際観光ホテルへと変身可能だと思います。

小さな発想に固まらずグローバル時代に相応しい壮大な発想で時代を創ろうではありませんか。