日韓対立と自衛隊の有志連合への参加
国際政治の専門家でなくても子供でも分かる危険な状況が進行中です。打開策は簡単ではありません。
まずは日韓関係。先に仕掛けたのは、韓国のムンジェイン政権です。左派政権ですのでそもそも反日です。
しかし本質はいずれ明るみに出ます。2017年大統領選真っ最中の時に亀井静香衆議院議員に同行して韓国に行きました。
文大統領の側近の方々と亀井衆議院議員が懇談する場面に同席させてもらいました。
激しい闘士でした。ノムヒョン政権の際に重職に就き、政権崩壊とともに政界から追放されました。
韓国の政治は、日本と違って生きるか死ぬかの世界だと思いました。政権の座を去ることは牢屋に入ることと同じです。
新政権が旧政権の悪を徹底的に暴き大統領さえ例外はありません。ノムヒョン氏は自殺に追い込まれました。
この怨念はすさまじいと感じました。こうした流れをくむ側近が脇を固めているのです。
日韓関係は、厳しいものになるとの予測はかねてよりありました。実際にその通りになっています。
徴用工の問題が分かれ道でした。1965年の日韓基本条約そのものを覆しかねない動きです。
5億ドルの補償金は経済復興に回されました。徴用工に回っていないから日本は払えというのは筋が違います。
日韓基本条約そのものが誤っていて白紙撤回だという議論に発展しかねない危険性があります。
日本は、韓国の産業の基盤を為す半導体や有機EL製造の原材料の輸出管理を厳しくする方針を打ち出しました。
直接対抗したわけではないと日本政府は説明を繰り返してますがタイミングがタイミングですので憶測を呼びます。
日本で言えば自動車の製造に不可欠な原材料が入って来ない状況です。ムンジェイン政権慌てました。
財閥からの不安の声に対して官民一体となって対応などと言っているということは手がないことの証です。
日韓対立に限定すれば日本の立場は有利に推移しているように見えます。しかし、そう簡単には行きません。
日韓両国の首根っこを押さえている大国があります。言うまでもなくアメリカです。
それぞれ安全保障条約を結んでいてアメリカのご機嫌を損ねる訳には行かない事情が両国ともにあります。
アメリカは日韓両国の経済対立には、直接、興味関心を示しません。あるのは軍事上の課題です。
イランとの対立で緊張が高まるホルムズ海峡の航行の安全を守るための有志連合への参加を日韓両国に呼び掛けています。
韓国がアメリカに恩を売って日韓経済対立における自国の立場を有利にしようと動くことは容易に想像できます。
韓国はベトナム戦争に参戦してます。日本のように憲法9条があるわけであありません。
日本の先手を打って有志連合への参加に積極姿勢を示すのは間違いないところです。
立場が苦しくなるのは日本です。アメリカが韓国の動きをにらみ自衛隊の参加に向け圧力を強めるのは当然です。
弱い者同士が喧嘩すると得するのは背後で繰っている強国という本当にわかりやすい図式が進行中です。