あしがら平野一円塾は、二宮尊徳を学びながら農業を中心に地域貢献するボランティアグループです。

開成町の花、あじさいの里のあじさい農道の管理をするのが恒例の取り組みになっています。

この現状を一歩進めて当初の目的である農業の振興の手助けを進めることが課題となっています。

メンバーには専業農家の方もいます。南足柄市内山の小沢良行さんが代表的なひとりです。

キウイづくりの名人で毎年11月にキウイのもぎ取り応援をして、収穫後にみんなで食事するのが会員の楽しみです。

同じく会員には、30代で若手のバリバリの専業農家がいます。南足柄市広町の岸圭介さんです。

東大卒、ボート部、新日鉄勤務、オックスフォードで経営修士号(MBA)取得、エリートが故郷に戻ってきました。

昨年3月には岸圭介さんを中心に農業を活性化させるためのシンポジウムを山北町で開催しました。

農地を都会の皆さんに借りてもらい岸さんがその畑で農作物を作りその様子を常にネットで発信する仕組みを作りました。

都会の皆さんにとっては作物の生育の様子がスマホでチェックできて週末には直接作業もできます。

岸さん、お客さんも増えて手ごたえを感じていると言ってます。更に事業を広げようとしています。

農業の名人をネットで発信して名人の農作業を手伝ったり農業イベントを行うことを企画してます。

岸さん、小沢さんのキウイ農園とコラボすることにしました。先週、第1回の打ち合わせがありました。

小沢さんのキウイは「香緑」という糖度の高い粒の大きな品種です。丹精込めて育てる様子をネット発信します。

希望者の家族を何組か招いてもぎ取りをしてもらう企画です。小さく始めて大きく育てることを狙ってます。

小沢さんの名人芸を直に知ってもらう機会です。こうした取り組みの中から後継者が出てこないか期待してます。

岸さんの話によりますと農業イベントを企画しネットで発信するとすぐに反応があると言います。

農業への関心は高いのです。現段階ではイベントに終わってしまっていますが農業への就農へと進めるのが狙いです。

岸さん自身が故郷に戻り農業を始めた体験が活きます。小沢さんの名人芸を継ぐ人が出るよう期待したいです。

岸さんの取り組みは、農業という伝統的な産業、しかも家族農業のレベルを対象にしています。

小規模農業を守るには家族農業を守らなければなりません。ネットを駆使する岸さんの取り組みは新鮮です。

古くから続けられている産業を最新の情報ツールを使って持続していくという方向性が素晴らしいです。

岸さんの取り組みをさらに拡大した視点から捉えれば農業への最先端科学の応用ということになります。

人工知能、ロボットの活用で農業のあり様を根本から変える取り組みも視野に入ります。

未来農業への挑戦です。植物工場の誘致は、足柄地域再生のひとつの選択肢だと私は思います。

足柄地域は、小さな家族農業から未来農業まで挑戦的な取り組みをする格好の場所だと確信します。