立憲民主党の逆襲の条件を探る

立憲民主党の枝野代表の求心力に陰りが見えて来たとの新聞論評を目にしました。当然だと思いました。

参院選で17議席でほぼ倍増といってもそれは強がりです。もっと議席を伸ばすことが予想されてました。

失速という表現が正しい参議院選挙結果でした。その責任は枝野代表以外にありえません。

原点に戻って開き直りの姿勢を取り戻さない限り再び勢いを取り戻すことは困難だと思います。

原点とは、棚から牡丹餅でできたということです。自ら仕掛けて意図して結集したのではありません。

希望の党の党首を務めていた小池百合子東京都知事の暴言が引き金になり立憲民主党は勢いを得たのです。

2017年10月の総選挙で55議席を得ました。いじめに屈せず戦う姿が”判官びいき”を喚起したと思います。

今年の春の統一地方選挙では、まだその余韻が残ってました。野党の側の顔として支援する風がありました。

私の地元地域の神奈川県小田原市でも立憲民主党公認で初の女性県議が誕生しました。

市議選でもトップ当選を果たしました。しかし、この流れは、参議院選挙まで持ちませんでした。

理由は先ほど述べた通りです。枝野代表が幸運によって存在感を高めた原点を忘れ守りに入ったからです。

幸運の女神に見放されないためには、さっそうと正々堂々と戦う姿勢を示すことが不可欠でした。

6月の安倍総理との党首討論では衆参同日選挙を逃げました。これは腰砕け以外の何物でもありません。

こずるく勝とうなどという戦法は、幸運の女神によって誕生した政党に似合いません。

主役の座を、山本太郎さん率いる令和新選組に奪われていく原因を作ってしまいました。

リーダーとしての判断ミスです。政局の舞台回しの中心の座に立てたのに後の祭りでした。

消費税と年金で衆参同日選挙に向けて大勝負を打って、だめならば自民党は逃げたと叫べばよかったのです。

消費税と年金で共同戦線を張れる野党が束になって攻めまくるという戦術は可能でした。

令和新選組の勢いを取り込むことができたであろうし共産党をはじめ野党の議席を上乗せできたと見ます。

さっそうさを取り戻すことから始めて欲しいです。進路をわかり易く明快にすることが必要です。

骨太の指針を示すことからだと思います。年金と消費税、憲法、安全保障、原発、日韓関係もです。

基本政策を確立して相手を考えるべきです。旧民進党だからという理由だけで国民民主は難しいです。

玉木代表は憲法論議で自民につくのかと思いきや立憲民主にも秋波を送っていて煮え切らないからです。

ぐずぐずしていると令和新選組の暴風が吹きまくり立憲民主党は吹き飛ばされてしまいます。

原点に戻り、その立ち位置に相応しい基本政策を再確認したうえで大胆に野党連携へと向かうべきです。

私は、極論政党であっても令和新選組との連携を避けるべきではないと考えます。勢いを取り込むのは当然です。

共産党にもウィングを広げ、野党連携の新たな形を大胆に求めることが枝野代表が求心力を取り戻す道だと思います。