まやかしの”避難勧告・避難指示”の抜本的是正を!
台風15号、強烈な風と雨で首都圏を中心に交通機関が乱れ大きな影響をもたらしました。
日本列島に接近して台風は弱まるどころか960ヘクトパスカルから955ヘクトパスケルへと成長しました。
日本列島に近づけば徐々に勢力を弱めるのが一般的でしたが最近は様相が異なります。
海水温が高いからでしょうか。気象庁は、このメカニズムを解明し注意喚起をぜひ行って欲しいです。
8日の日曜日の深夜、2回、私の妻の携帯電話に災害の緊急のメール連絡が入りました。小田原市からでした。
私の住所は、小田原市ではありませんが、隣接町で緊急連絡を受信できる範囲に入っているからです。
いずれも避難勧告を伝える内容でした。あとで調べますと午後11時50分と午前1時35分でした。
前者は、土砂災害の危険が高まっているとのこと、後者は、小田原市東部を流れる中小河川が氾濫する恐れがあるとのこと。
5段階の警戒レベルの4段階に当たる避難勧告で、速やかに非難して欲しいということです。
NHKで記録的強風が吹いていると伝えていました。千葉市で57.5メートルですので驚きです。
私の自宅でもゴーゴーと風がうなり声をあげていて雨が打ち付けている音も聞こえました。
このような状況で避難勧告を出されても動けません。真っ暗闇に飛び出すのは危険極まりないです。
NHKニュースは、盛んにどこそこで避難勧告というテロップを流し続けていました。
神奈川県でも小田原市だけでなく藤沢市や平塚市、横浜市、海老名市などで避難勧告が発令されました。
テレビ画面には藤沢市では7万人が対象となっていました。二宮町では町内全域というテロップも流れてました。
その一方でNHKのアナウンサーは夜間に外に出ることの危険性を訴えていました。滑稽に思えました。
一方で避難勧告発令の緊急速報を流し一方では外に出るのは危険だというのではいったいどうすれば良いのでしょうか。
避難勧告、その上の警戒レベル5の避難指示の発令の仕方が全く実態に合っていない証です。役に立ちません。
気象庁、国土交通省、地方自治体すべて勧告を出したということが目的化してしまっています。
7万人が一挙に暴風の中非難してきたらさばけるわけないではないですか。全てがまやかしなのです。
行政は、住民が避難してこないことを前提に避難勧告を出していると言っても過言ではありません。
こんなことをやっていると行政は、オオカミ少年になります。本当に避難が必要な時に住民は高をくくって動きません。
こんな猿芝居はもうやめにしましょう。実態に即しもう一度避難勧告・避難指示のあり方をゼロから再検討すべきです。
台風を事例に取れば接近する前に避難してもらわなければ全く意味がないではないですか。
そのためにはどういう仕組みが考えられるのか本音で行政・住民・専門家が語りあい現実に役立つよう変更が不可避です。
自分の身は自分が守るという住民の自主性を基本として行政はどこまで責任を負うかをはっきりさせる時です。