安倍総理大臣は11日に内閣改造を行いました。目玉は、言うまでもなく小泉進次郎環境大臣です。

記者会見の動画を見ますとこの人は天性の役者ですね。さっそうとして話をそらしません。

「社会変革大臣」「エスディージーズ(SDGs=国連が唱える持続可能な開発目標)担当大臣」

短い言葉で時代を捉えた言葉を連発します。父親の小泉純一郎元総理より一枚上手ではないかと思うほどです。

原発事故を起こした福島支援の姿勢も巧みな表現でした。「復興大臣」のつもりだと語っていました。

ただ一点足らなかったのは台風15号で苦しむ方々へのメッセージです。小泉大臣らしくありませんでした。

廃棄物問題など環境省だって関係する諸問題があります。福島と同等の関心を寄せる必要があったと思います。

全体の印象は、消費税増税を目前に控え内閣の浮揚を至上命題としている安倍総理の期待に応える立ち回りでした。

ただし小泉大臣の道のりは平たんではありません。上辺のさっそうさでは解決できない難問ばかりだからです。

福島原発にたまる一方の汚染水について記者から質問されると経済産業省の所管だと斜に構えました。

話をそらした後の言葉が巧みです。汚染水の海洋投棄に反対する福島漁連の会長の名前をあえて挙げました。

そして会長のこれまでの懸命の努力を無にするような方向にはして欲しくないという思いをにじませました。

小泉大臣としては万人受けをするスタンスを上手にとりつつ、責任の所在は、経済産業省と言っているに過ぎません。

この辺りの言い回しはうなります。はぐらかされているのですが歯切れよくさわやかですので真摯に聞こえます。

しかし、原発の問題は汚染水だけではありません。汚染土の処理もめどが立っていません。

言葉巧みに立ち回れば妥協点が見い出せるものではありません。いずれ試練の時はきます。

この難問に真正面から取り組もうとすればもみくちゃにされるでしょう。立ち往生すると思います。

逃げるのかそれとも使命感を持って真っ向から挑戦するのか小泉さんの政治家としての将来が占えます。

私は、環境大臣として華々しい側面を打ち出す戦略をとるのではないかと思います。事実上の逃げです。

プラスチックごみ削減キャンペーンとか先に述べたエスディジーズキャンペーンなどです。

福島の懸案に寄り添う姿勢を見せながら時間を稼ぐのです。自分の大臣任期のうちは無理をしないやり方です。

こういった方向で政治家人生をデザインするのであれば環境大臣に長居は無用だと思います。

私のかねてよりの持論、東京都知事への転身を期待します。人気者として生きるのならばこちらのほうが良いです。

突如の都知事就任なんて心配ありません。小池百合子都知事を一挙に凌駕するパフォーマンスを発揮することでしょう。

そのくらいの才能を有してます。東京オリンピック、パラリンピックの顔にすぐになれます。

泥まみれになって環境大臣の職責を全うする覚悟がないのならば別の道で本領を発揮して欲しいです。