私の平成史㊵~教育のまちづくり1まちづくりと教育~
今年の5月10日以来の私の平成史です。完了しなければとずっと頭の片隅に残ってました。
あとみっつ、大きな項目が残ってます。ひとつは今日から始める教育のまちづくりです。
もうひとつは、2011年から2年4か月で県知事、衆議院、参議院と立て続けに挑戦したことの総括です。
最後に、令和の時代になり、これからどんな人生を歩むつもりかを書いて締めくくるつもりです。
私は大学が教育学部でしたので教育には関心があります。町長を務めて教育の重大さを改めて認識しました。
教育に力を注いでいるというイメージは、町内外に良い印象を与え人口を増やす大きな要因となります。
2010年4月に新しい小学校を開校させたことが開成町の開発地域の印象を大きく変えました。
広いグランドと2階建てのおしゃれなデザインの校舎が建ったことは若い子育て世代の関心を引きつけました。
あのような学校に子供を通わせたいと移住を決断した方は多いです。人気の住宅地となりました。
誤算は、人気があり過ぎ住宅地の価格が高止まりで若い世代の人が購入するのが難しくなったことです。
うれしい悲鳴といえばそれまでですが、若い世代を増やすという観点からは重大問題です。
新設の開成南小学校は、児童数が昨年623人となってます。一方、開成小学校は、466人です。
開成南小学校が開校した時は、両方とも500人でしたので随分と差がついてきました。
この格差解消を狙う意味でも開成小学校エリアの子供たちを増やす政策が必要となってきています。
開成小学校での特色ある教育展開というソフト面と一体で取り組む必要があることは言うまでもありません。
話を元に戻します。このように教育は、まちづくり全体に大きな影響を与える要素となってます。
高度成長時代のように子供たちの数が増えたから学校を建てるとという安直な発想はありえません。
また逆に人口減少だから教育施設を統廃合すると短絡するのも危険です。人口減を加速しかねません。
開成町のように子供の数が増えることが予想されるのであれば事前に入念なプランを持つことが大前提です。
開発区域のいちばん立地条件が良いところに小学校を建て人口を呼び込むことがその一例です。
こうした政策をとる背景には開成町全体をどのような町にするかという構想が確立していなければなりません。
開成町は狭い町域を3分割して北部の田園、中部の住宅、南部の開発と明快に分離してきました。
土地利用の方針が確立してあったことでその中で教育施設をどのような配置するかも明確でした。
お隣の南足柄市では公共施設の大胆な統廃合プランを発表しました。目玉は小中学校です。
将来の人口減少を見越して合理化の進めようというものです。私は首を傾げました。
南足柄市全体を将来どのような市にするかのビジョンが見えないまま合理化案だけが進んでいると思えるからです。
教育施設を閉じるのは市全体のイメージに大きな影響を及ぼします。慎重に事を運ぶことが不可欠と思います。