日本の教育にかけている点は、自ら疑問を持ち勇気を奮って発信できるような人材を育てられていないことです。

「お金のことと経済発展がいつまでも続くというおとぎ話ばかり。恥ずかしくないんでしょうか!」

地球環境保護を訴えてたった一人で抗議活動を始めたスウェーデンの16歳のグレタ・トゥーンベリさんの言葉です。

9月23日に国連で開かれた気候変動サミットに招かれて述べたのです。怒りのアピールでした。

日本人の若者でこのような行動に立ち上がることを予想できるでしょうか。想像できません。

大学で教えていても学生たちにほとばしるような気迫が不足しているのが気になります。

質問はほとんどありません。こちらが投げかけて指名してやっと出てきます。考えているのに出しません。

特に男子学生の弱さが目立ちます。女子学生の方がはっきりと主張する傾向にあるという先生が多いです。

自らの考えを述べなくては話にならないです。ごり押しする手法を身に着けるのではありません。

横文字は嫌いですが「アクティブラーニング」、能動的学習という教育方法が必要です。

小グループに分けて自分たちで考えさせて自分の意見を発表するような形式の教育です。

明らかに日本では不足しています。権威を持った先生が一方的に伝授するような方式が強すぎます。

昨年足柄の歴史再発見クラブのメンバーとともにこうした方式の郷土学習を試みました。

メンバーで元小学校の先生だった大井みちさんの発案でした。目覚ましい効果を感じました。

地域を流れる酒匂川の治水という今まさに直面しているテーマをそれぞれが真剣に考えて提案をまとめ発表したのです。

治水のポイントの音声ガイドから河床を掘って周辺の土手をかさ上げするという本格的なものまでありました。

文部科学省でも重要性に気づき順次この方式の教育を取り入れています。小学校では来年度から本格実施です。

開成町の総合教育会議で能動的学習という教育方法をどう展開するか真剣に議論して欲しいです。

自分で考えて自分の主張をきちんと述べる訓練をどのように実施して子供たちにそうした能力を身に着けてもらうかです。

能動性、自分自ら動くという能力は、自分に自信があり、使命感がないと二の足を踏んでしまいます。

能動的学習の分野こそ外部の人材を積極的に活用して能力を身に着けることが大切なのではないでしょうか。

外で実際に能動的に活動している話を聞き、自分たちの考えをまとめ発表する時間をとるのです。

実践している人に参加してもらうことこそアクティブラーニングの授業の本筋ではないでしょうか。

能動性は技術ではなくマインドによって形成されることですので技術ばかりを教えても身に着かないからです。

外部の人材を積極的に活用する仕組みを作り開成町のアクティブラーニング方式を見い出して欲しいです。

開物成務(かいぶつせいむ)精神すなわち町民みんなで教育を基本として位置づけた開成町の責務だと思います。