大学の卒業旅行先に選んだのは香港でした。1979年3月、5日間ほどと記憶してます。

友人の父上が日本の大手信託銀行の香港支店長をしていて、宿舎に転がり込んだというのが実態です。

当時は、イギリスの植民地でした。活気に溢れていました。香港島から大陸側の九龍半島に渡ると空気が一変しました。

中国の匂いが強まり香港島の自由な雰囲気とは異なりました。同じ香港の区域なのに別の国のようでした。

現在、香港で民衆運動が激しく展開されています。中国の支配力が強まることへの反発が底流にあります。

テレビ画面で見る限り若者や市民のデモは、かなり過激化しています。火炎びん騒ぎは頻繁です。

それでも市民から遊離しないで抗議活動が持続しているのを見ると香港大衆の抗議の声が強いことの証だと思います。

抗議活動が、民衆の一部の動きならば本国政府に追随する声にかき消されてしまうはずです。そうはなっていません。

広範な支持が底流に流れているのだと推測します。中国政府当局にとっては厄介な問題となりました。

1997年7月1日に香港はイギリスから中国に返還されました。香港統治の体制は堅持されました。

鄧小平が認めた一国二制度です。22年が経過して中国は、香港をじんわりと飲み込もうとしてます。

自由が奪われるのではないかという得体のしれない恐怖感に囚われて香港の民衆が立ち上がったのだと思います。

時代の流れに敏感な若者が火をつけ今も活動を引っ張ってます。女性のカリスマ的リーダーがいます。

周庭さんです。22歳の大学生です。香港の自由を求めて戦うジャンヌダルクのような存在になりつつあります。

彼女は日本語の達人です。日本語でツイッターで発信します。簡潔で要領を得た言葉に驚きます。

「弾圧されることは怖いけど、自由を失うことはもっと怖いです。 私たち香港人には、逃げ道がありません。」

香港の一連の自由を求める動きは台湾にも波及しました。来年1月早々には、台湾総統選挙があります。

中国と距離を置こうとして中国政府から締め付けられている蔡英文現総統が息を吹き返していると伝えられてます。

もし中国が力づくで香港の民衆の抗議活動を押さえつける行動に出たら台湾でも反中国の動きは一気に強まるでしょう。

香港も台湾も自由を求めています。何のために自由を求めるかというと自治を守るために不可欠だからです。

この視点から捉えると日本国内でも自由と自治を求めている地域があります。沖縄です。

在日米軍基地の辺野古への移設をめぐり再三にわたりノーを突きつけているにもかかわらず事態は動きません。

安倍政権はほかに選択肢はないと頑なです。辺野古問題だけをみれば安倍政権は習近平政権と同様な姿勢です。

香港の周庭さんの呼びかけに呼応できる共通の土俵を持っているのは沖縄だと言えるのではないでしょうか。

自由と自治を求めるという共通項で香港、台湾、沖縄の民衆が連帯できれば侮れないパワーになると思います。