台風19号と日本人の心の歪み

台風19号の被害が、拡大してます。最新のNHKニュースは、死者は、77人、行方不明は9人と伝えてます。

河川の堤防の決壊は、7県で128か所。堤防を越えた越水となると述べで16都県262か所だということです。

ハザードマップで100年に一度の確率で、机上の問題だと思い込んできたことが誤りであることを示してます。

ダムや強固な堤防があるから大丈夫という話ではなくなりました。災害に対する構えを転換することが求められてます。

このような非常事態に残念至極でならない出来事がまたもや発生しています。被災地泥棒です。

茨城県水戸市の被災地で泥棒の被害届5件が出されたと報道がありました。広い範囲で調査すれば桁違いの数でしょう。

3・11をはじめその他の大災害の時も同じです。ネットでちょっと調べればあ然とする犯罪の多さに心が寒くなります。

災害の発生を懐を肥やしたり欲望を満たすチャンスと見るのですから質が悪いと言ったらこの上ありません。

昨日のブログで紹介した「新しい道」の活動を続けている杉田廣善さんが日本人の堕落について語ってました。

杉田さんは、師である故・松木草垣(そうえん)さんが語っていた予言を伝えていました。

松木さんは、1901年生まれで1998年に亡くなられてますので活躍されていたのは30年以上前です。

その時点で日本人が欲某の世界に浸り切り日本人本来の生き方を失っていることに警鐘をならし続けていたということです。

杉田さんによれば「あの人が何であんなことをするのだろうと驚く時代がやってくるで。」と語っていました。

日本はもっともっとおかしなことになり苦しい時代を通らなければならないとも話していたということです。

災害時に盗みや犯罪をする輩の増大を見ると松木さんの予言は的中していると言わざるを得ません。

そんな時、驚くべき行動に出た者たちがいることを知りました。さっそうとしていてカッコよかったです。

ラグビーワールドカップのカナダ代表が3・11の被災地のひとつ岩手県釜石でボランティア活動に従事したのです。

台風19号の暴風雨のためカナダチームの試合は中止となりました。ただちに帰国ではなくお助けマンに変身しました。

筋肉の塊のラグビー選手が住宅地に流れ出した泥の片づけをしたのです。頼りがいがあったことだと思います。

これぞ日本人が置き忘れつつある精神ではないのでしょうか。他人が困っている時には助けるという精神です。

シンプルな心がけです。松木さんは明治の時代まではこうした精神が当たり前だったということに重きを置いてました。

近代化、西欧化が進みモノとカネを大切にする風潮が強まり日本人は堕落したと言いたかったのです。

日本人が本来持っていた良さを取り戻すことだと強調していました。それをカナダのラガーマンに教えてもらいました。

天国の松木さんはどんな思いで見つめているのでしょうか。日本人よしっかりしろとやきもきしていると想像します。