足柄の歴史再発見クラブの活動の魅力を発信
27日開成町の福祉大会が開かれました。式典の後の講演に足柄の歴史再発見クラブが出演しました。
客席は、100人ほどといささか寂しかったですが、出演者一同全力を尽くしてクラブの魅力を発信しました。
私たちは、足元の歴史を見つめ直して災害に強いまちづくりのお手伝いをすることを目指してます。
民間企業のOB、高校教員、歴史愛好家らが集まって2006年2月に発足しました。
いわば素人集団です。会の結成の翌年、富士山の噴火から300年の節目に『富士山と酒匂川』を刊行しました。
そして今年、最近、発生した記録を盛り込んで『新編富士山と酒匂川』を刊行しました。
昨日の福祉大会では、出演したメンバー5人が歴史に学ぶ、災害に強いまちづくりへの思いを語りました。
会長の小林秀樹さんは、最初は、歴史は堅苦しいと思っていたが学んでいるうちに考え方が変わったと話してました。
この楽しさを知ってもらうためメンバーを増やすことに努めていると客席に呼びかけました。
副会長の関口康弘さんは高校の日本史の先生ですので素人集団の中のガイド役を務めています。
重要なポイントをふたつ挙げていました。酒匂川は、人の手で人工的に流れを変えた河川であるということです。
堤防をつくって河川の流れを変えたのですから脆さと背中合わせであるということは忘れてはなりません。
それと地域全体で河川を守るという意識の大切さです。行政と地域住民一体となっていかなければなりません。
前会長の佐久間俊治さんは80歳を超えて今なお好奇心旺盛です。東京にまで出かけ書店で本を探し求めます。
『新編富士山と酒匂川』のダイジェスト版を作って英語訳と中国語訳をするのが現在の目標だと語ってました。
大井みちさんは元開成小学校の先生です。先生の時にクラブの皆さんとの出会いがありました。
退職しても輝いている皆さんと触れ合いぜひ自分も加わりたいと思って参加したと話してました。
大井さんは今や関口さんと肩を並べる豊富な知識を身に着け小学校での出前授業の中心となってます。
下山千津子さんは、現職の町議会議員です。歴史は、素人です。歴史を学ぶことでまちづくりに活かしたいと話してました。
『新編富士山と酒匂川』で執筆を担当した部分を説明した時に「酒匂川が落橋した」と解説しました。
落橋したのは酒匂川に架かる十文字橋で酒匂川ではありません。素人の面目躍如のトークでした。
藤平初江さんは町史編さんにも携わった古文書読みのプロです。古い文書と向き合う楽しさを語ってました。
江戸時代の人たちとまるで語り合っているような気持になるとワクワク感を説明してました。
5人の皆さんそれぞれの語りでした。全員に共通しているのは楽しみながら活動しているということだと思います。
最後の最後に足柄の歴史再発見クラブが誇る歌姫、橋本京子さんが登場して歌の披露がありました。
ボランティア活動の原点は、楽しさであり喜びだと改めて感じました。ご興味のある方は是参加ください。