小学生の総合学習のお手伝い

1882年以来、ずっと一つの小学校だった開成町。転機が訪れたのは2010年。4月開成南小学校が開校しました。

私は町長として最後の一年間を過ごしていて新しい小学校の開校に向けて精魂傾けていました。

色々と失敗もありました。新しい小学校を高学年小学校、古い小学校を低学年小学校に分けようと提案しました。

保護者から猛反発を受けてプランを引っ込めました。鮮烈な思い出として脳裏に刻まれてます。

校名をめぐっても色々と提案がありました。私は開成あじさい小学校という案をひそかに支持してました。

教育委員会が決定した校名は、開成南小学校でした。常識的な名前だと納得したことを覚えてます。

来年度は開校してから10年となります。開成南小学校の3年生は、自分たちの小学校の歴史について学んでます。

開校当時の町長であった私に質問があるので学校に来て授業をして欲しいと連絡がありました。

担当の先生が気を利かせて事前に子供たちからの質問を届けてくれました。27項目。こなしきれないほどありました。

授業は、昨日、10月28日の午前10時40分からおよそ1時間余り多目的ホールで行いました。

学年合同で先生も入れて100人ほどの人数でした。まずは開成町の成り立ちについて話しました。

地名に注意して欲しいと呼びかけました。「島」「沢」「台」がついている地名が多いのはなぜだろうと質問しました。

みんなの住んでいるところを流れる酒匂川は昔は今の流れではなく自由に流れていたんだよと話しました。

土地が高いところは島とか地名がついているんだと解説してから授業を始めました。

小さな町をどんな風にしていたら良いかを考えて三つに分けて町を創ろうとしたことを話しました。

開成南小学校のあるところは、駅ができて町が発展していく中心として考えられたんだと述べました。

みんなが通っている学校のあたりは全部田んぼだったんだよというと、「えー!」という歓声が上がりました。

子供たちは今の姿しか見ていませんので歴史を学ぶことがいかに大切かがよく理解できます。

小学校用地は随分前から広く用意されていたので校舎も2階建てで広いグランドもあるんだよと伝えました。

子供たちが良い環境で学んで欲しいという町民の気持ちがこもっているということを知って欲しかったからです。

最後にこうした町で育った子供たちが世界に羽ばたき世界の難問解決に頑張ることを祈っているんだと話しました。

ここから質問のオンパレードでした。何で木をたくさん使っているのかという質問がありました。

木を使うことで山が逆に守られることを話しました。植えた木を使うから森林は守られると解説しました。

自然を守るというと触らないことという誤解があることを直して欲しかったので丁寧に伝えました。

それにしても大学では質問はまずありません。小学校の様子と真逆です。不思議でなりません。

成長するにつれて率直に質問するという姿勢が消えてしまうのは残念でならないと感じました。