私の平成史㊾~東京一極集中の是正~

なぜ地方分権改革を進めなければならないかの大きな理由のひとつに東京一極集中の是正があります。

政治も経済も文化も東京への集中は、現在も続いています。一極集中は、効率的であってももろさもあります。

大規模災害が首都東京で発生したらたちまち日本の中枢機能が危機に瀕することはイメージできます。

国づくりのあり方のふたつの流れとしてトリクルダウン型とスプリングアップ型があると思います。

前者は、滴り落ちる、東京を代表とする大都市の活性化の成果が地方に滴り落ちるという意味です。

後者は、日本全国いくつもの活性化のポイントがあってそこから泉のように活力が湧き出るイメージです。

組織論で言うところのトップダウンかボトムアップかに近いです。地方分権改革は明らかに後者の立場です。

私が参加した地方分権改革推進委委員会では東京と地方との関係を真正面から問い直すことはありませんでした。

作家の猪瀬直樹さんがメンバーで猪瀬さんは当初「東京DC特区構想」を打ち上げていました。

この構想は、東京の中心部を国家の直属都市とすることで東京都のあり方を根本から変えるプランです。

豊富な税収が国家のものとなりますので、その財源で首都機能移転などの国会改造に向けて進むことも可能です。

ところが猪瀬さんが突然当時の石原慎太郎都知事に請われて副知事に就任したため議論は立ち消えになりました。

東京問題を地方分権改革から外すことは日本全体のあり方を問い直す議論の対象が無くなることです。

当時の橋下徹大阪府知事が大阪都構想をぶち上げるとメディアの関心はそちらの方へ流れました。

東京に変わる目玉をもう一度創り直して日本全体を地方から変革するとのアドバルーンの魔力は強烈です。

地方分権改革委員会の議論の方はちまちました議論をしている印象を与えてしまい関心が高まりませんでした。

小池百合子都知事がIOCから突然、マラソンと競歩の会場を札幌に移す案を押し付けられ難儀してます。

IOC側はすでに決定事項として議論の対象にしてません。小池都知事は厳しい局面に追い込まれてます。

地方分権改革推進の立場から考えますとIOCの突然の決定は神風に近いものがあります。

札幌への会場変更を起爆剤にビッグイベントを地方都市でもやれることを示すチャンス到来です。

札幌は冬のオリンピックは経験しています。国家のバックアップがあれば対応可能だと私は思います。

焦点は、東京都の振る舞いです。準備してきた努力が水泡に帰すると非協力な態度をとったらおしまいです。

小池都知事には神対応を望んで止みません。熱さ対策のノウハウを伝授し札幌開催を支援する姿勢を示して欲しいです。

開催地移転に伴う財源は国全体として支援するのが王道です。都民の税金をつぎ込むのはあり得ません。

小池都知事にとって日本全国の地方自治体から尊敬を集める存在感を示すチャンスだと思います。

耐えがたきを耐えて日本全体の活性化に向けて地方都市を直接支援する道を選択して欲しいです。

 

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