神奈川県西部の中心都市、小田原市のトップに座るのは現職の加藤憲一市長かそれとも新人の守屋輝彦前県議か。

小田原市長選挙まであと半年となりました。小田原市だけでなく県西地域にも影響を及ぼす選挙だけに注目です。

政策的な面から見た雌雄を決する三大テーマは、防災、医療、人口減少に対する施策だと思います。

防災面では、とりわけこのところの集中豪雨の頻発に対する対応策が有権者の関心の的だと思います。

もし酒匂川の上流に、台風19号の箱根山のように1000ミリの雨が降ったことを想像するとぞっとします。

箱根山のように西丹沢は山林の管理は行き届いていません。至る所で土砂崩れが発生する危険性があります。

厄介なのは300年目の富士山の噴火の砂です。2010年9月の洪水の時と同様に黒い砂が流されてきます。

酒匂川下流に黒い砂が堆積されるでしょう。小田原市飯泉の取水堰は、破壊される恐れがあります。

2010年9月の時は酒匂川に3か所残っているかすみ堤の中の遊水地は満水状態で洪水を防ぐ役割を果たしました。

丹沢湖で500ミリ強の雨でした。倍の雨が降った場合は、かすみ堤を超えて住宅地に浸水する恐れがあります

酒匂川の支流の山王川は、豪雨のたびに氾濫の危険にさらされています。本流に水をさばけないのが要因だと思われます。

小田原市だけでは手に負えません。酒匂川水系の関連市町、神奈川県、静岡県、それと国との連携が不可避です。

加藤市長と守屋前県議、どちらが広域行政で強力な指導力を発揮できるかを有権者は見極める必要があります。

ふたつめは、小田原市立病院の建て替え問題です。こちらも強力な指導力が必要な課題です。

小田原市立病院の位置づけが注目点です。小田原市民だけの病院として捉えるのかそれとも広域的に捉えるのかです。

前者の発想ですと市立病院の建て替えですが、後者の視野を持つとなりますと新たな病院の建設です。

建設場所の設定にも影響を及ぼすでしょう。広域的視点で見れば現在の場所の建て替えは考えられません。

県西地域2市8町の中核的な病院として相応しい建設場所を検討することにならざるを得ません。

そもそも現在の位置に病院建設は、非効率です。病院運営を継続しながらの建設は、建設期間を長期化します。

場所の設定は、トップとしての力量の発揮のしどころです。両者からどのような具体案が出てくるのか問われます。

最後に小田原市の人口減少問題への対応です。小田原市の交通利便性があればさほど困難ではありません。

小田原駅周辺の都市計画の見直しをすることによって人口増加の方策は容易ににもたらされるでしょう。

問題はそうした都市計画の規制の解除をするためには総合的なまちづくりの構想がなければなりません。

開発すべき場所は、開発し保全すべき場所は、保全を徹底するメリハリが必要なことは言うまでもありません。

加藤市長と守屋前県議のどちらが構想を立案し実行する推進力があるのかを有権者が判断することになります。