続々々・神奈川県小田原市長選挙まであと半年
4期目を目指す現職の加藤憲一市長に真っ向勝負を挑むのは、守屋輝彦前神奈川県議です。
この4月の県議選には出馬せず退路を断ち市長選出馬の方針を行動を持って内外に示しました。
私は、この潔さを高く評価したいと思います。県議を続けて市長選へと転じ自動失職の選択もあったはずです。
神奈川県議のままいれば政務調査費も含めて年間2千数百万円の多額の報酬があります。あっさりと捨てました。
できるようでできません。守屋さんの決意のほどがうかが伺われると私は受け止めました。
守屋さんの市長選挙に向けての後援会入会パンフレットを妻が知人から受け取ってきました。
「世界が憧れるまち”小田原”」がスローガンとして掲げられていました。大きく出ました。
中身はどんなことが書いてあるのだろうと期待してパンフの裏面を観ました。具体的な提案はありませんでした。
世界が憧れると大風呂敷を広げた割には抽象的で拍子抜けしました。スローガンとの落差が大きく…。
守屋さんの戦術は、徹底して市民の意見を聞くことを優先して自らの具体的政策の発信は先送りすると聞いたことがあります。
そうした戦術にのっとり具体的な政策は、もっと選挙が近づいてから示すのかもしれません。
ただ、それにしても、人口20万人の復活とかかげていてどうすれば実現するかが一切触れられていません。
企業誘致・創業支援による雇用創出と経済再生と書かれていますが、これも具体策はありません。
私が注目している小田原市立病院の建て替え問題は言及がありません。医療福祉環境の充実とだけ記述されてます。
退路を敢然と断ち切って小田原市長選に挑戦する候補者としては迫力不足なのではないでしょうか。
現職は強いです。新人が現職を打ち破るには、突き抜けるような旋風が欲しいところです。
しかし、守屋さんの戦術は、自身が現職であるかのような余裕を見せているようにも映ってしまいます。
加藤市長では打ち出すことのできない鮮烈な政策をいち早くぶちあげたほうが風を起こせると私は思います。
守屋さんは、2011年4月の統一地方選挙でトップで初当選しました。得た得票数は、3万票弱です。
この票数では足りません。自民党系の票があるといっても全て集めることは言うは易し行うは難しだと見ます。
河野洋平さんの系列と亀井善之さんの系列があります。ふた派あるのです。守屋さんは亀井さんの系列に属します。
内外年月しのぎを削ってきたのでふた派が完全に一本にまとまるのは結構至難の業だと思います。
それと公明党の動向です。加藤市政の与党として公明党は存在感を示していることは昨日述べた通りです。
自民党と公明党が中央政界においては連立を組んでいいるとしても小田原地域にまで及ぶかどうかは微妙です。
少なくとも公明党支持層がこぞって守屋さんに流れることは極めて難しいと見るのが常識だと思います。
退路を断った男のすごみを見せる時です。正々堂々と具体の政策を掲げ挑戦者魂を見せて欲しいです。