小泉進次郎論
小泉進次郎さんについて「頭の中がお花畑」との評価を耳にしたことがあります。言いえて妙だと思ってました。
私の先入観と合致していたからです。政治の何たるかを知らない若者が楽しくはしゃいでいる感を持っていました。
ただし弁舌の巧みさは群を抜いていますので事象の理解度不足を補っているのだと思ってました。
しかし、一連の先入観は、実際に小泉さんの話をじっくりと聞いて得た印象ではありません。
思い込みの危険性があります。一度話を聞いてみたいと思っていた時に格好の誘いがありました。
神奈川新聞の知人より18日月曜日の午後、小泉進次郎講演会があるので聞いてみないかと言われました。
講演会は、横須賀市内で行われ質疑応答を入れて90分じっくりと小泉節を聴くことができました。
内容は、環境省が取り組んでいる様々な取り組みの紹介でした。自分自らが体験した感想を述べてました。
環境政策は、「セクシー」にと発言してマスコミから叩かれていることも話していました。
「前向きに取り組むこと」を表現しようと思ったとよくわからない釈明をしていました。
そうした説明でも何となく納得させてしまう雰囲気を持っていました。この辺りは人徳だと思いました。
質疑応答では高齢の女性の方から「マスコミの言葉の暴力に負けないで」と励まされていました。
率直に言って講演の内容はありませんでした。私の先入観は正しかったのだと思いかけました。
しかし、ずっと小泉さんの話しぶりや内容を聴いているうちに先入観の思い違いを感じるようになりました。
それは小泉さんの人柄です。誠実です。一生懸命です。けなげと言ったほうが良いかもしれません。
小泉さんが持ち合わせている純粋さを軽視してはならないと敬意を表したくなりました。
人気者でありながら生意気なところは全く感じさせないのですからこれはただ者ではありません。
演説の巧さんは自らの演説を夜就寝前に聞き常にチェックを怠らないことから身に着けました。
天才肌でもともと身に着けていた能力だと勘違いしていました。天賦の才に加えて努力がありました。
小泉さんは将来小渕恵三元総理、あるいは羽田孜元総理のタイプの政治家として成長すると直感しました。
政治家に鋭い知性は要りません。周りのスタッフにそうした優秀な人材を配すれば済む話です。
大切なのは人の話を誠実に聞く能力です。この能力は十二分に身に着けていると思いました。
おごり高ぶっていては人の話は聞けません。小泉さんには高飛車のところは見受けられませんでした。
間違いなく伸びると思いました。あとは体験の仕方です。私には持論があります。小泉都知事待望論です。
自治体のトップとして体験を積んで欲しいです。東京都ならばスタッフは充実してます。
あくの強い小池都知事よりも素直で誠実な小泉都知事の方がスタッフは活き活きとするはずです。
東京オリンピック・パラリンピック前の来年7月の都知事選に打って出て東京の顔として臨んで欲しいです。