昨日は、足柄の歴史再発見クラブの令和元年度最後の出前授業の日でした。クラブのメンバー4人が参加しました。

担当の先生が司会をして開成南小学校の4年生94人から質問を受ける形でやり取りしました。

子供たちは今月8日にすでに現地見学を済ませています。開成町内の酒匂川の治水の大切な場所を見て回りました。

祖師堂と呼ばれた施設の跡地、開成町内に残るかすみ堤、治水の石碑、昔の水防用具、小さな水防資料館などを見学しました。

先生より四つテーマが与えられて、それぞれについて自分たちが考えたことを述べるかたちで進行しました。

やり取りが始まる前に画像を流しました。東京電機大学の近津博文名誉教授の指導学生が制作したものです。

1600年代前半になり戦国の世が終わり平和な時代が訪れコメの増産が大きな課題となりました。

小田原藩は酒匂川の流れを変えるという大工事を実施して一挙にコメの増産を図りました。

1707年の富士山の大爆発で暗転しました。流れ込んだ砂で洪水が起こり20年近く土手の修復ができませんでした。

川崎宿の名主を務めた田中丘隅らによってようやく治水工事が完了しましたがその後も水害は続きました。

洪水時にはかすみ堤という二重堤防が大きな役割を果たし一時的な遊水地として機能しました。

言葉で話しても文字で読んでも理解するのは難しいです。しかし、映像を見れば一目瞭然です。

子供向けの映像が欲しいですね。子供がわかるということは絵本と一緒で誰でもがすぐに理解できます。

やり取りの中心は、祖師堂があった場所が荒れていてどうしたらよいかということでした。

出前授業全体を組み立てているのは、元小学校の先生で足柄の歴史再発見クラブの大井みちさんです。

事前に簡潔でわかり易い資料を子供たちに配布して現地見学を行いました。子供たちも問題点を見つけやすいです。

祖師堂は、小田原藩の藩主が1813年に建てたものです。氾濫で流されてしまいました。

その後現在の位置に再建されて日蓮宗のお堂として使われていましたが4年前に移転してしまいました。

荒れだしました。近くには江戸時代の治水を祈るお地蔵さんがあります。治水と彫られた石碑もあります。

1896年の大雨に際し土手を守るため活動中死亡した当時の郡役所のトップを悼む石碑もあります。

酒匂川きっての治水を考える重要ポイントです。そこが荒れているのを見ると心が痛みます。

子供たちからは、水神祭りが出いないか、広報で祖師堂のことをもっと知ってもらったらどうか。

お地蔵さんめぐりのスタンプラリーをしたらどうか。ウォーキングコースのひとつにしたらどうか。

人が関心を持って集まるアイデアが次々と出てきました。なにかひとつでも実現出来たらよいです。

私にも意見を求められたので考えることも大切ですが実際にやらないと現実にはならないと言いました。

開成南小学校主催でお地蔵さん巡りツアー、これなら実現できます。もちろん足柄の歴史再発見クラブは全面応援です。