フレンチを食し人生を考える夕べ、その1
昨日、開成町のフランス料理店で「フレンチを食し人生を考える夕べ」が開催されました。
開成町と近隣市町、東京などから21人が参加しました。募集人数をひとり超えました。
初めて話を聞く人が男性3人、女性3人、2回目の方が女性ひとり、あとは常連の方々でした。
御年、90歳の杉田廣善さんは、1時間40分、語り続けました。ときおり力を込めて話す姿は年齢を感じさせません。
杉田さんに初めての参加者がいられるのでそこのところを配慮して欲しいとお願いしてありました。
杉田さんは、冒頭、私を拝んで欲しいと言いに来たのではありませんと念を押すように話しました。
ひとりひとりのおなかにいるみたま様(魂)に気づくきっかけを話しに来たと語り出しました。
特別の宗教の教組で勧誘に来たのではないかと勘違いしないで欲しいということだと思います。
先入観を持たれてしまうと話がねじ曲がって伝わってしまいます。そこを避けるための言葉でした。
杉田さんは、死は決して恐れるものではないと何度か話しました。本来の自分に戻れるからです。
杉田さんが提唱している「新しい道」の話しは、人間のあり様を3つの次元で捉えています。
ひとつは、肉体です。もうひとつは心、精神といっても良いです。欧米の考え方は、この二元論です。
杉田さんは、肉体と心を動かす源としてみたま様(魂)という目に見えない力をこれに加えます。
これが本当の自分であって根っこだと再三にわたり強調してました。この存在に気付けるかどうかで人生は変わります。
心と肉体が消えてなくなることを死と言います。元の自分、本当の自分に戻るだけですので怖れる必要はありません。
眠っている間は心も動きません。なのに肉体は生きています。何かの力が作用しなければ説明できません。
このように素直に考えれば、肉体と心だけでなく、みたま様(魂)の実在は想像できると話していました。
みたま様(魂)とは、根(ね)であるとたとえて説明していました。根っこ、根本ということです。
植物は、種が発芽する前に根が生えてその根の先に目に見えないひげ根が出て栄養分を吸い芽が出て育ちます。
人間の場合も同様で、一番最初の根源がみたま様(魂)にあたります。母親の胎内にいる時は根っこはわかります。
へその緒です。しかし切れてしまった後は、想像することはなかなか困難です。心が育つからです。
心は自分の肉体こそが自分だと思い込みますので根源にある力のことをすっかり忘れてしまいます。
自分が自分が、もっと良い暮らしをしたい、様々な欲が心を独占してしまって根っこの存在に思いが至らないからです。
杉田さんは、こうした生き方を改めることこそが人間としての再生だと訴えているのです。
肉体は入れ物に過ぎません。心は自分を守ることを最優先します。だから争いが起きてしまいます。
根っこに気づいて根っことともに生きれるようになれば全く違った人生を歩むことができると言います。