小泉環境大臣の育児休暇取得に賛成です

私は、今、孫育てを楽しんでやらせてもらってます。昨晩、お兄ちゃんが私たち夫婦の住む離れにやってきました。

お風呂に入るというので、一緒に入ってウルトラマンごっこをしました。監督はお兄ちゃんです。

お風呂から出ると弟君も来て泊まるというのです。妻が急きょ2階で寝床を作り私が監視役で3人一緒に寝ました。

未明におなかのあたりにごつんと当たってきました。弟君の頭でした。結局私は布団の端っこに追いやられました。

しかし、子育てとなるとほとんどというか全く記憶にありません。全て妻に一任でした。

NHK記者時代は、夜討ち朝駆けで朝から深夜まで飛び回るのが日常でした。当たり前だと思ってました。

退社して政治家を目指してからはこれまた選挙、選挙、選挙で子育てには協力できませんでした。

ひとり息子がまっとうに育ったのは奇跡みたいな暮らしぶりでした。父親の背中を見たと粋がってますが実情は違います。

妻のおかげです。子供のために何かしてあげただろうかと今となると反省しきりです。

息子は、1982年生まれ、間もなく40歳です。小泉進次郎環境大臣のひとつ下で同世代です。

私から見ると子育てに協力的です。親の背中を見てこれではいけないと反面教師にしたとしか思えません。

3人目の赤ちゃんができてお母さんが忙しいと上2人を連れて公園に出かけたり私にはとてもできないことをしてます。

時代の流れがそうなっているのだと思います。同世代の小泉大臣が育児休暇を取得するのは理解できます。

ただし小泉大臣は国民の税金から報酬をもらってます。公職に就いている人が休んで良いのかとの問題があります。

私は、町長時代、徹底して公務優先でした。町民の税金で働く場をいただいている以上当然だと思ってました。

敬愛してやまない西郷隆盛の『遺訓』にある執務室に入ったら私のことを考えてはならないとの教えの実践に努めました。

育児休暇は、私的な行為の最たるものと考えられます。私的にはあり得ないことだと思ってしまいます。

しかし、よくよく考えてみると必ずしもそうとは言えないと思うようになりました。社会環境の変化があります。

私のころは、結婚すれば男性は外で働き、女性は家庭内のことを担うという”専業主婦”パターンが主流でした。

内閣府の調査によりますと専業主婦世帯は、今や641万世帯です。共稼ぎ世帯は、1188世帯です。

完全に逆転してます。子育てにお金がかかるなどでふたりで収入を得ざるを得ない実態もうかがえます。

また、働き方も変わってきました。会社に勤務して机の前に座ることが仕事とは言えない時代に入ってます。

パソコンひとつあれば自宅もオフィスになりえます。ネットワークを駆使すればよいからです。

小泉大臣も育児休暇の取得により男性も子育てに協力する流れを強めるだけでなく新たな働き方にも挑戦して欲しいです。

副大臣もいます。チームで情報を共有しあい大臣がいなくても補い合えるシステムを作る第一歩にして欲しいです。