教育×子育て支援=人口増

教育施設の充実が人口増に大きな影響を与えることは開成町のまちづくりで実証済みです。

施設の充実した新たな小学校を周辺の開発事業に先んじて建設したことは住んでみたいという気持ちを喚起しました。

2010年4月開校、今年で10年目に入ります。2階建ての木をふんだんに使った施設です。

2010年1月の人口は、16285人、2020年1月の人口は、18083人です。

タワーマンションが建ち子供の数が急増したので小学校建設をしなければならないのとは訳が違います。

計画的にまちづくりを進め教育施設の充実という手段で一気に勝負に出たのです。大成功でした。

教育は、まちづくりの重要課題である人口問題と密接不可分ということがわかっていただけると思います。

湯河原町議選に出馬を決めて奮闘中の土屋由希子さんは、教育が人を引き寄せることに着目しました。

加えて現役ママさんです。子育て支援の充実もセットで行うことにより更に政策は強力になります。

東京に住んでいて湯河原町にUターンした最大の理由が湯河原で子育てしたいという思いにあったからです。

湯河原の温暖で自然豊かな環境で自分が生まれ育った時のように子育てをすることが夢でUターンを決心しました。

教育と子育て支援の組み合わせが人口を増やす原動力になることについて土屋さんは確信を持ってます。

住んでいた東京江東区の友人たちからの意見でした。自然豊かな環境で子育てしたいという願望は強いというのです。

教育と子育て支援を強化して湯河原を発信できれば湯河原に移住する子育て世代は増えるとにらんでいます。

ネットを使って教育×子育て支援の町をどんどんアピールできるようにしたいと意気込んでました。

土屋さん自らの実体験に基づく政策の立案ですので説得力があります。大いに期待が持てます。

教育×子育て支援=人口増という一連の政策の流れと逆コースを猛進しているのが南足柄市です。

昨年夏に9小・中学校を最終的に3に統廃合する驚くべき行革案を突如として発表したからです。

小・中学校は地域のまとまりのシンボルです。教育設備の充実は、市町村の腕に見せどころです。

財政の効率性のみで語れるものではありません。ところが南足柄市は、効率性に重きを置いて発表に踏み切りました。

市民や議会から反発がでました。加藤修平市長は、たたき台だとしてますが許されるものではありません。

市民と議会有志で驚くべき行革案を逆に糧にしてまちづくり協議をスタートさせることを期待してます。

教育と子育て支援は、まちづくりの中心となる政策課題であることはもはや間違いありません。

市町村の枠を超えて情報を共有して、それぞれの地域にあった教育と子育て支援の組み立てを考える時代です。

教育と子育て支援に関心がる議員が先行して意見交換の場を作ることから始めたらどうかと思います。

議論を積み重ねる中で具体的な政策提言へつなげることを目指して欲しいです。議員発で行政を動かす力となります。