先月27日横浜で神奈川新聞が主催するセミナー、「神奈川政経懇話会」がありました。

共同通信の政治部長が、ポスト安倍を解説してました。永田町では岸田文雄政調会長が有力とのことでした。

私は、へ~という感慨を持ちました。岸田さんは安倍総理と同じく国会議員3代目のサラブレッドです。

自民党の名門派閥宏池会の会長です。池田、大平、鈴木、宮沢総理を輩出した保守本流です。

弱点があります。荒々しさが足らないことです。政争に弱いのです。お公家集団とやゆされます。

衆議院の予算委員会で岸田政調会長が質問している場面をたまたまテレビで拝見しました。

存在感、オーラに乏しく一国の総理総裁を目指している人物にはとても思えませんでした。

岸田さんが有力とされるのは、安倍総理が総裁の座を譲るならば岸田さんとの観測があるからです。

根拠はどこにあるのかわかりませんがひょっとしたら安倍流の高等戦術かもしれないという疑念さえ生じます。

岸田さんの存在感が薄いので安倍総理にもう一期やってもらおうとの声が起こるのを待っているという策略です。

そんな疑いを持ってしまうほど岸田さんの現状は、ポスト安倍候補として弱々しいと感じてしまいます。

しかし、永田町は、数の論理を基本として歯車が回ります。自民党の国会議員は、衆参合わせて397人です。

岸田派は、46人と少数ですが、安倍総理も所属する細田派97人と麻生派の55人がつくとの見通しがあるとのことです。

仮に3派連合が結成されるとすると198人で自民党国会議員の過半数を獲得し一気に流れを作ることができます。

こうした永田町の論理と一般の世論調査のギャップは甚だしいです。次期総裁候補ナンバーワンは石破茂さんです。

昨年末のフジテレビ系列の調査では、石破さんが18.5ポイント、岸田さんは、2.7ポイントです。

しかし、永田町では、石破派の国会議員は、19人。立候補に必要な推薦人の20人に届きません。

共同通信の政治部長の解説では、名前すら出ませんでした。永田町の論理では、対象外なのでしょう。

2001年の自民党総裁選挙のことをふと思い出しました。小泉純一郎総裁誕生の時です。

野中広務さんが自民党幹事長を古賀誠さんに譲り、水面下でらつ腕を振るっていた時です。

橋本龍太郎元総理の再登板を画策し自民党国会議員票の多数を制圧したかに見えました。

ところが小泉さんは当時威勢の良かった田中角栄元総理の長女田中真紀子さんとコンビを組んで世論に訴えました。

世論が熱狂し、一般党員が呼応しました。当時は、各県連で3票を持ち予備選挙で1位となった候補者が総取りでした。

小泉さんは、地方票の141票中、123票を獲得するという地滑り的勝利を収めました。

この勢いは国会議員票にも波及し、橋本龍太郎さんの140票を押さえて175票で総計は298票でした。

石破さんが勝利するとしたらこの先例に学ぶしかありません。残り1年半開き直って戦いを挑んで欲しいです。