私の平成史62~知事選・衆院選・参院選7~

2013年7月の参議院選挙で大大惨敗を喫したことで選挙と格闘してきた私の歩みにけじめをつけることになりました。

1年後の12月に後援会も解散しました。1996年10月の衆議院選挙からの17年が経過していました。

開成町の福祉会館の大ホールで行った解散の集いには350人ほどの後援者が集まり大変盛り上がりました。

皆さん笑顔が溢れていました。私自身も肩の荷が下り、身体が軽くなったような感じがしました。

ずっと支援して下さった方々と話をすると「色々と大変な思いをしたが楽しかったな」と感想を述べてくれる方がいます。

私利私欲ではなく身を捨てて地域のために尽くそうという思いは一貫していました。純粋さがあったからだと思います。

衆議院選挙2回、参議院選挙、県知事選挙それぞれ1回。大きな選挙は全て敗北してしまいました。

一方町長選挙は、1998年2月の選挙で勝利した後の3回の選挙は全て無投票でした。

私の選挙人生は4勝4敗、引き分けとなりました。よくぞここまで来れたとの思いでいっぱいです。感謝してます。

私は安定したままで過ごすことが出来ない性分です。地位に安住していると間違っていると駆り立てるものがあります。

小学校の卒業文集に将来の夢として書いたジャーナリスト。NHKの記者になり夢を果たしたのに辞めました。

政治部記者で偉い方々を追いかけ回していた華々しい時期なのに虚しさを感じてしまいました。

他人の尻を追いかけて評論しているだけなのに偉そうにふるまっている自分を許せなくなったのです。

町長に就任してから10年を超えたあたりから正直って物足りなさを感じ出したのが正直なところです。

必ず実現して見せると約束した課題はほとんどめどがつきました。これ以上何をやったら良いのか見えなくなったのです。

難題であった企業誘致も実現したし小学校の建設もめどがつき次の目標設定がすっきりしませんでした。

全く新たな挑戦をして地位を譲ったほうが良いのではないかとの思いは日増しに高まっていきました。

その結果はいばらの道なのですがなぜかそちらの方に引き寄せられてしまうのです。不思議です。

苦痛を味わいたくてではありません。そうせざるを得ないような目に見えない力で吸い寄せられる感じです。

一般の皆さんから見てバカではないかと思われる行動に出てしまうというのが私の人生と言って良いです。

大きな選挙に全て敗れた結果に対しても納得してます。やりたくてやったのですから当然のことです。

どんなに相手が強くても、状況が芳しくなくても、敢然と立ち向かうことができたことの方を評価してます。

言ったことをやりきること、しっぽをまいて退却しないこと、このふたつは、実行できました。

大きな選挙で敗戦し続けたことで学んだことも有り余るほどあります。勝つことだけが人生ではありません。

負け惜しみに聞こえるかもしれませんが敗者の立場に立つ経験を積んだことで人間の幅は多少広がりました。