新型コロナウィルス感染拡大阻止、待ったなし
新型コロナウィルスの拡大を食い止めるためには全国民が自分の問題として捉えないことにはらちがあきません。
中国のように共産党一党独裁の強権国家ではありません。国民の側が自ら行動しない限り使命は果たせません。
昨日、政府が対処方針の発表を行いました。奥歯にものが挟まったような感じですっきりしません。
中国のように有無を言わさずに湖北省武漢を封鎖すると言ったわかり易い指令ではありませんでした。
一千万人都市の社会活動を止めてしまう決断ができるということはすさまじい強権としか言いようがありません。
日本は民主主義国家です。中国のような芸当はできないのです。国民にやんわりと呼び掛ける以外はありません。
責任が取り切れないという官僚の論理もあると思います。経済活動を止めてしまった場合の損失補てんがあります。
腰が引けてしまうのでしょう。そこで乗り出すのが政治家なのですがあまり頼りになりません。
対策会議での安倍総理大臣は紙を読んでいます。官僚が作ったシナリオをなぞっているように見えます。
自らの責任を堂々と明らかにして日本国の危機であり名誉がかかっているという気概は感じ取れません。
憲法改正して危機管理条項を入れる云々の自民党改正案があります。そんなことをする前に今の危機に向き合うべきです。
条文をいじくれば対処できるのではなく今できることをきちんとやらずして憲法改正に走るのは本末転倒です。
国政が頼りにならないのならば国民が立ち上がるしかないではないでしょうか。できることをやる必要があります。
リーダーとなるのは、地域で住民と密接に接しているはずの市町村長だと思います。指示待ちではなく自ら行動すべきです。
専門家は感染拡大を防ぐのは感染する危険性の高い集団をつくらないことに尽きると言っています。
1月の屋形船での感染拡大が典型例です。大型クルーズ船もその拡大バージョンと言って良いと思います。
閉じた空間で飲食をしたりして濃厚接触の恐れが多い場所は可能な限り避けるよう努めることになります。
1、2週間が勝負だと言っているのですから、恐れずはっきり協力を呼びかけるべきではないでしょうか。
私の地元開成町では現在かやぶき屋根の古民家瀬戸屋敷でひな祭りを開催中です。実行委員会の主催です。
瀬戸屋敷は民間に委託して管理しています。責任のエアポケットが生じているように思えて仕方ありません。
財産を所有している町当局が祭りの中止を促すべきです。ウィルス対策の徹底といっても限度があります。
開放的な屋敷の中でのひな祭りとはいえ建物の中であることには変わりがないからです。
簡単な飲食の提供も行われています。できれば控えて欲しいと専門家が言っている場そのものです。
町当局が仕切らずして誰が仕切るというのでしょうか。こういった時にこそ存在感を示すのが町長です。
ひな祭りを直前に控えて残念です。しかし感染拡大阻止という大きな使命を果たすためには致し方ありません。