あと2か月余りに迫った小田原市長選挙

神奈川県西部地域の中心都市、小田原市の市長選挙は5月17日が投開票です。2か月余りとなりました。

現職の加藤憲一市長に対応する元自民党県議会議員の守屋輝彦さんの動きが活発化していると聞きました。

小田原市内各地で小さな集会を積み重ねて支持を訴えているとのことです。表にはあまり出てきません。

守屋さんは自民党県議として強固な後援会があります。おそらくこの地盤を核にして支持拡大を図っているのだと思います。

それ以上に選挙情勢を左右する大きな動きが起こっているようです。公明党が守屋さんに傾いているというのです。

情勢に詳しい複数の方より聞きました。火のないところには煙は立ちませんのでそうした流れにあるのだと思います。

私はこれまで一貫して加藤市長が有利との見方を示してきました。その最大の要因は公明党・創価学会です。

加藤市長が公明党・創価学会と良好な関係を保っている限りは現職の壁を崩すのは難しいと見ていました。

この前提条件に変化が出ているとなると現職の加藤市長の4選には黄色信号が灯り出し予断を許さなくなります。

仮に公明党・創価学会が守屋さんについたとするとその影響は自民党にも影響を及ぼします。

自民党内にはふたつの潮流があってその一方に守屋さんは属しています。支持強度において微妙な温度差があります。

公明党・創価学会の動きは、自民党内の対立を超えて党内の結束を高める効果が期待でき守屋陣営は固まるでしょう。

加藤市長は安閑としていられなくなります。ピンチはチャンスで開き直れるかどうかが最大のカギだと思います。

小田原市政は、人口減少への対応、市立病院の建て替え問題、酒匂川の治水対策など難問山積です。

この危機を乗り越えるには加藤市長流のみんなの意見を聞いてという形のリーダーシップの修正が不可欠です。

もっと自らの考え方を打ち出して市民を説得する形の手法をとらないと市民の意見をまとめることはできません。

大きな争点になればなるほど多様な意見があって全てを聴いていては収まりがつかないのは当然のことです。

最終決定には時間がかかり事業の推進は遅々として進まないことが考えられます。市民ホール建設の二の舞です。

加藤市長が、このスタイルを転換し、ニュー加藤市政に対する期待感を市民に持ってもらえるかどうかで決まると思います。

そのためには鮮烈な政策を打ち出せるかどうかです。例えば市立病院の建て替え問題です。

現在の場所に建て替えしていては時間がかかり市民の期待感に応えることは不可能でしょう。

全く新たな発想で市立病院の建て替え問題に臨む姿勢を大胆に打ち出したらどうでしょうか。

小田原市立病院という発想を超えて広域的な観点から病院の建て替え問題を捉え直したらどうでしょうか。

新型コロナウィルス問題もあります。県立足柄上病院との連携を前面に出して新たな視点を打ち出すこともあり得ます。

これまで通りの手法を守りイメージで勝利しようというのはどうやら難しくなりました。加藤市長の正念場です。

 

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