私の子供は息子ひとりで、敷地内に別棟を建てて住んでいます。孫が3人いて全員男子です。

一番上の子が今月地元の幼稚園を卒園しました。新型コロナウィルスの影響でいつもと違う卒園式でした。

式場に入れる保護者はひとりに制限されたのでお父さんは園庭で終了するのを待っていたようです。

町長さんはどんな話をしたのかなと聞いてみたら町長さんは参列していなかったということでした。

私はびっくり仰天しました。こういった時にこそ町のトップが出て子供と保護者の不安に応えるのだと思ってました。

まちづくりのスタイルが全く異なることを心底実感した一瞬でした。寂しい感じがしました。

開成町は一貫して教育の町を柱のひとつに掲げてきました。ピンチの時こそトップの出番だと思うのですが…。

私の町長時代、一番に挙げられる大失敗は新たな小学校づくりの際に起こりました。

既に述べたことですのでかいつまんで紹介します。小学校を低学年小学校と高学年小学校に分けようとしました。

1年生から3年生か、4年生までを低学年小学校として元から存在する小学校に通ってもらいます。

低学年時代は積極的に学校から外の飛び出し体験学習を重視する特色ある教育の展開を考えました。

高学年は新たに建設する小学校に入ってもらい中学校との教育内容を意識して高度化しようとしました。

開成町ならではの抜本的教育改革だと私は信じました。ところが保護者から猛然たる反発が起こりました。

兄弟が一緒に通えない、子供たちを実験材料にするのかとか散々でした。結果的に撤回せざるを得ませんでした。

制度上の問題もありました。町長が直接教育内容について保護者に説得する機会は持てませんでした。

教育委員会との役割分担が明確にありました。しかし制度が2015年4月から変わりました。

総合教育会議が設置されて首長と教育委員会で教育の重要問題について話し合う場が設けられました。

座長は首長です。町長が教育に関する重要問題の直接意見表明し方向性を決められるのです。

もう少しこの制度改革があったらて低高分離方式の導入をめぐる論議も様相が異なったと思います。

当時教育長は大変に苦労されました。私の代わりに間接的に説得するのは並大抵ではありません。

総合教育会議があればこの場を論議の中心として場合によっては座長として説得に当たれたと思います。

教育に関心がある首長にとっては願ってもない改革です。しかし、この改革を新型コロナウィルスに活かしているのでしょうか。

私なら政府の一斉休校方針が示されれば直ちに総合教育会議を開きます。できることは何かを論議します。

町長の出前授業の体験を活かして町長自ら教育現場に出て行き今いっしょに何をしたら良いか呼びかけたと思います。

外出を控えて欲しいと放り投げてしまっては行政として責任逃れと後ろ指をさされてしまいます。

教育委員会と教育現場だけでなく首長自らもっと現場に入って一緒に対応する姿勢が必要だと思います。