緊急事態宣言のタイミングだと思います!
新型コロナウィルスの猛威が今後どうなるかで安倍政権の行方も大きく左右されるようになったと思います。
政権運営にちぐはぐ感が漂います。一気呵成の強硬路線をとったかと思えばブレーキがかかるといった感じです。
2月末の一斉休校要請は唐突感がありました。しかし一切の責任を負ってでもショック療法で行くという宣言だと思いました。
学校現場からは当初相当の反発が出ましたが、いつの間にか徐々に収まり現場はしのいできました。
先週になって東京を中心に感染者が急激に増えてきて小池都知事が危機感をあらわにし出しました。
専門家の方々も緊急事態宣言を出す時期であることを強くにおわせる発言をし出しました。
しかし、安倍総理は動きません。瀬戸際だという態度を崩していません。逡巡しているように見えます。
その一方で全世帯に2枚ずつガーゼマスクを配布するという場違いな対策を打ち出しました。
多額の費用と労力を使って現段階で行う政策なのかと多くの方が疑問に思っているのではないでしょうか。
安倍総理の経済政策を「アベノミクス」と呼びます。ガーゼマスクの配布のことは「アベノマスク」とやゆされてます。
必死で対応している日本のトップを嘲笑するつもりは毛頭ありません。しかしおかしな対応はおかしいです。
大きな危機が到来すると一般的に政権の求心力は高まります。トップの腕の振るいどころが続くからです。
ところが新型コロナウィルス危機に際しては違った印象を受けます。どこかに頼りなさを感じます。
この手の危機への対応が難しいのは、先行きが見えない中でトップが全責任を負わざるを得ないことです。
先を見通した中で冷静な判断などという理想的な対応はできる訳がありません。行き当たりばったりは避けれません。
混乱状況になりがちなところを踏み止まって、対応姿勢に一貫性を与えるのがトップの役割となります。
トップの基本姿勢が明確であればスタッフに安心感を与えます。結果としてワンチームとなります。
一枚岩ぶりが弱いのではないでしょうか。どこか安倍総理のお手並み拝見みたいな空気感が感じ取れます。
一斉休校の件で安倍総理は独断で進めたのだからあとはお任せみたいな感じです。下手すれば裸の王様になりかねません。
安倍総理も危機に際し大暴れする図太いタイプには見えません。不安感に囚われてしまっている可能性があります。
新型コロナウィルスの危機に対処する政権自体のまとまりが先に崩れてしまう危機が忍び寄っているように見えます。
日本の対応に世界の注目が注がれていることは言うまでもありません。何としてでもしのいでもらいたいです。
安倍政権が存続の危機を脱し、新型コロナウィルスの猛威の防波堤となるのは「緊急事態宣言」しかありません。
日本の場合は独裁国家のように強制力はありませんが日本国民の良識を信頼して発する時期だと思います。
緊急事態宣言の結果はわかりません。でも決断を先送りするより良い結果をもたらすと思います。