新型コロナウィルス対応の政治学8
政府の新型コロナウィルス対応の責任者の西村経済再生担当大臣が連休明け早くに現金給付を始めたいと明言しました。
昨日のNHKのテレビ討論です。国民全員に1人10万円ですので単純計算で13兆円弱の財政負担です。
消費税1パーセント分が税収にして3兆円弱と言われますので4パーセント分程度に相当します。
政府が臨時の特別減税に踏み切ったと理解して、ここから心機一転果敢な対応を期待して止みません。
問題は、ウィルスにとって国民に特別手当が支給されようがされまいが全く関係ないことです。
ひたすら生き延びるためあらゆる戦略を練って襲い掛かってきます。とにかく人と人とが接してもらえば良いのです。
狭い飲食店などで飲み会でもやってもらえば更に良いです。人に寄生するチャンスがそれだけ増えるからです。
寄生できさえすればウィルスは良いのです。ただ重症化して寄生主が死んでしまうと困ります。
ウィルスも一緒に死に絶えてしまうからです。寄生主は適度に健康なまま人から人へと伝染していくのが望ましいです。
全く持って厄介極まる相手です。もっとも嫌がる3つの密をなくす手立てを別途考えることが急務です。
テレビ討論で野党側が飲食店などの家賃補助をするのが効果的だと提案していました。一理あります。
自社ビルを持っているのでもない限り飲食店の経営者にとって人が来ない現状で家賃の負担は重いです。
3密をなくす手段として家賃負担の助成または猶予できるように法的に整えることは効果的だと思います。
助成だと財務省がカネがかかると難色を示します。猶予ならば迅速な対応ができると思います。
事業者に対する休業補償は、もう少し全体的に知恵を絞ってパッケージで示す必要があると思います。
これまで政府はこの分野を各都道府県任せにしてきましたので十全な検討をしていません。
まずは支払いを猶予し政府と地方自治体とで責任を持って補償する宣言をして当面をしのぐのが妥当です。
様々な著名人が新型コロナウィルスに感染しています。志村けんさんは命を落としました。
誰でもが感染するという事実を国民に示しています。総理を始め政治のリーダーも例外ではありません。
大正時代のスペイン風邪の時は当時の総理大臣の原敬さんや大蔵大臣の高橋是清さんもかかりました。
安倍総理は持病として難病を抱えていてこのところのストレスも半端ではないと想像します。
イギリスのジョンソン首相のように感染して重症化すると一時的にせよ最高責任者不在となってしまいます。
総理大臣や都道府県知事、市町村長、自らが感染しないための万全の措置をとりながら対応に当たって欲しいです。
中国、韓国、感染拡大が収まりました。台湾は最初から強力な水際作戦を展開し感染拡大を許してません。
いよいよ日本の対応に東アジアの注目が集中する番です。日本人の底力を見せないとなりません。
失敗すれば全世界の笑いものです。総理のき然たる一貫性のある姿勢と果敢な措置、ひとりひとりの行動変容が必要です。