新型コロナウィルス対応の政治学13

NHKの世論調査で国民民主党の4月の支持率は、0.5パーセント。3月は、0.9パーセント。

どちらにしても誤差の範囲内と言えば範囲内ですが、大きく支持率を落としているといえます。

ここまでくるともはや政党としての存在感は無きに等しいといっても良い段階に来てしまいました。

国会議員数は、衆議院38人、参議院22人の60人です。野党として第3党の位置を占めています。

旧民進党、旧希望の党の流れを汲んだ現職の国会議員が何とか踏み止まっていることが理由です。

理由は連合という支援組織の存在と民進党から引き継いでいる多額の政治資金があるからです。組織とお金です。

しかし、これから選挙があるたびに議員数は激減していくことは支持率を見れば間違いありません。

岐路に立たされている国民民主党は、立憲民主党との合体を目指しましたがまとまりませんでした。

大義名分は野党の大同団結です。小沢一郎さんが共産党の志位委員長と手を組んで仕掛けているものです。

冷徹な権力奪取のハンターを本質とする小沢さんにとって残された唯一の選択肢なのでしょう。

私は、将来がある若き玉木雄一郎代表がいつまでもこの路線に引きずられることを危惧しています。

玉木代表も新路線を模索しているように見えます。新型コロナウィルス対応でも立憲民主との違いを見せています。

枝野さんが安倍政権を叩くということを主眼としているのに対し政策論争を常に挑むというスタイルをとっています。

30兆円で対策をとり10兆円で国民ひとりに10万円、休業補償で10兆円、消費税減税で10兆円を提案してます。

国民ひとりの10万円給付は実現しました。国民民主党の手柄とはなっていません。公明党のものです。

せっかくの政策提言も支持率への影響はゼロです。虚しいあがきをしているといえそうです。

玉木代表は大蔵省現在の財務省出身のエリート。香川県の田舎の町の生まれで名門高松高校を出て東大、文武両道です。

海外留学の経験もあり、最初の衆議院選挙では落選も体験し這い上がってきました。2005年初当選です。

孔子が天命を知るといった50歳です。もっと大暴れをしなければなりません。小沢路線からの脱却を求めます。

それには大胆不敵な提案をして安倍総理を振り向かせなければなりません。怖がってはいられません。

現状のままでは消滅なのですから当然です。政府が頭を抱えているのは財源です。ここに切り込むべきです。

日本の金持ちがタンスというか大金庫にためている現金を引っ張り出す手を考えるべきです。

ずばりマイナス金利の国債の発行です。相続税の減税と抱き合わせて発行すれば売れると太鼓判が押されてます。

押したのは麻生副総理です。自分が総理だった時に読売新聞のドンの渡邉恒雄さんから提案されています。

玉木代表は、大蔵省出身なのですからこの辺りの事情を調べれば実現への道筋は作れるはずです。

財源の捻出に難儀している今こそ玉木代表の決断と行動が求められているのではないでしょうか。