新型コロナウィルス対応の政治学15

首長はひとりですが地方議員は大勢います。新型コロナウィルス対応についてどんな動きをしているのでしょうか。

よく見えないという印象を持っている方は大勢いられるのではないでしょうか。私もそうしたひとりです。

市町村に対し提案するため支持者たちからのヒアリングをはじめ今やることはあまたあると思うのですが不思議です。

直接会えないのならばツールはいくらでもあります。こうした時こそ人脈を活かすべきです。

普段どうした活動をしているのか、どのような人脈があるのかを示す絶好の機会でもあります。

最近、一躍注目されているZoom(ズーム)というパソコンやスマホを使ってテレビ会議ができる仕組みがあります。

これを使えば直接会わなくてもちょっとした会議ができます。パソコンに詳しい人がひとりいれば今すぐ可能です。

議員同士の情報交換にぴったりだと思います。この時期だからこそ大いに活用して欲しいです。

小田原市の新人議員の小谷英次郎さんが呼び掛けて新人同士で市町を超えて情報交換しようとの提案がありました。

しかし新型コロナウィルスのまん延防止のため会うのは止めにしようということになりました。

湯河原の新人女性町議の土屋由希子さんからすぐにZoom会議の提案がありこのほど実現しました。

私も助言者のひとりになって欲しいといわれて参加しました。直接会ったのに近いやり取りをしていました。

私はピンチをチャンスにして欲しいと要請しました。女性と若者が希望の星であるとも述べました。

行動力に期待しているからです。議会事務局からの指示を待ってじっとしているようではチャンスにできません。

湯河原の土屋さんの動きは素早いです。町に対して提言するためにすぐに考えをまとめネットで意見を募ってます。

教育相談も含めて町の相談窓口の一本化、非常勤職員を採用して対応窓口強化、町としての情報発信の充実。

その他町独自の対策の提案や議会として特別委員会の設置、県への要望事項など、書ききれないほどです。

私はもう少し整理して提案したほうが良いと助言しましたが、土屋さんの意欲溢れる行動は賞賛に値します。

地方議員全員土屋さんのような行動をとればたとえ小さな町の議会であっても大きな存在感を示すことができます。

地方議員の方が自ら情報を収集し町当局を動かすようになれば議会への信頼感は大いに高まります。

新型コロナウィルス対応は絶好の機会です。地方議会の議員ひとりひとりが自覚し行動して欲しいです。

議員報酬の一部返上とかの話しにすぐに行きがちですが何をするかの方が先です。目的があって手段があるのです。

情報を集め何をするかを決めてそのための財源が不足するようであれば人件費のカットもあり得ます。

報酬だけ削減して金庫にためるのでは極論すれば何もしないのとあまり変わりはないといえます。

何をするか、実践が問われているのです。地方議員の皆さんにとっても存在意義が問われる局面です。