新型コロナウィルス対応の政治学17
ある町の町議会議員から新型コロナウィルス対応は国や県の仕事だからと消極的な姿勢だという話しを耳にしました。
役場の職員の話しだとのことでした。心底がっかりしました。とんでもない思い違いをしていると情けなく思いました。
そもそも論として町民に役立つ場所が役場であるはずです。町民と向き合わずして何のための職員でしょうか。
確かに対応の大方針は総理大臣が決めます。具体の施策展開の中心となるのは都道府県です。
だからといって小さな町は手をこまねいていて指示を待つ姿勢で良いでしょうか。良いわけありません。
日本国全体が危機に直面しているのです。税金で成り立っている職場は全力対応が当然の姿勢です。
小さな町であってもクリニックや歯医者、薬局はあります。連携は取れているのでしょうか。
町として支援することはないかヒアリングはできているのでしょうか。支援できることは即支援しないとなりません。
小さな町であっても学校はあります。幼稚園や保育園もあります。休校、休園への対応は町の仕事です。
人手は足りているのでしょうか。不足しているのならば緊急雇用に迅速に踏み切るべきではないでしょうか。
退職教職員、退職保育士を活用して現場の支援が不可欠だと思いますが、対応はできているのでしょうか。
町民からの相談窓口は統制がとれているのでしょうか。専用の窓口があり職員の配置はできているのでしょうか。
出来ていないのであれば役場職員の経験者を緊急雇用してでも対応の充実を図るべきではないでしょうか。
小さな町であっても飲食業はあります。小さな工場もあります。町独自の支援策はとれているのでしょうか。
国や県に任せておけば良いというものではありません。商工振興会と連携をとって上乗せは緊急課題のはずです。
財源確保のための対応は議会と密接に連携をとっているのでしょうか。必要ならばすぐに議会開催のはずです。
今年の前半はイベントの実施は難しいです。中止を決定したのであれば財源をプールする措置が必要です。
小さな町だからこそトップの判断でいち早くきめ細かな対応ができることがたくさんあるはずです。
町役場が一丸となって新型コロナ対応に突き進んでいる姿が見えれば町行政に対する信頼感は増します。
今回の重大危機に積極果敢に動かずしていつ行動するのかといいたいです。認識を根っこから改めて欲しいです。
待ちの姿勢でいるとその内、国や県から丸投げされる業務がどんどん増えてきて慌てると思います。
臨時の給付金対応は序の口だと思います。一回で済むわけがないと私は思います。そのくらい深刻な打撃です。
小さな町であってもこの危機を乗り切るための一翼を担うという強い意思を役場全体で共有して欲しいです。
そして町議会とも一体となって新型コロナウィルスとの戦いに立ち向かって欲しいと切望します。
そうした取り組みが積み重なって国全体の取り組みをよりきめ細かく補強し戦いを勝利に導きます。