新型コロナウィルス対応の政治学21

昨晩夜7時のNHKニュース7で私が参与を務めている株式会社ジェイ・エス・エスが取り上げられてました。

成田空港や羽田空港など全国各地の空港で手荷物検査などの航空保安業務を主としている会社です。

日本航空のグーループに属し順調に売上高を伸ばし100億円規模の会社へと近づいていました。

最近は太陽光発電やバイオマス発電といった自然エネルギー分野にも事業を拡大しつつありました。

そこに新型コロナウィルスショックが襲いました。航空機の利用客は激減し売上高も同様の状況に追い込まれました。

昨日のNHKニュースは、航空保安の現場の苦悩と利用客激減の状況にどう対応するかを追いかけていました。

保安業務は利用客がいる限り辞めるわけにはいきません。利用客から心無い言葉を投げかけられることもあるようです。

齋藤正典社長がインタビューに応じてました。厳しい状況でも雇用を守ると決意を語ってました。

経営環境の悪化にもかかわらず4月に通常の給与とは別にひとり6万円の特別手当を支給したと答えていました。

連休に入る前に非常勤参与である私にも特別手当支給の連絡があり実際に振り込まれました。

現場を支えているのは若い職員が大半です。雇用を守るとの決意だけでなく特別手当支給には驚き感謝しているはずです。

株式会社ジェイ・エス・エスの会長は、日本政界で暴れん坊のひとりとして名をはせた亀井静香さんです。

亀井さんと日本航空の合弁で会社を立ち上げました。今回の措置は亀井イズムの発露だと私は思います。

亀井会長は役員報酬を一切受け取らず、その分社員の給料に回せと指示していると直接聞いたことがあります。

可能な限り正社員として採用するという方針を一貫しています。そうした経営姿勢が特別手当になったのだと思います。

とてつもなく厳しい経営環境の中にあって容易にできる決断ではありません。感服しました。

私に特別手当が振り込まれた少し後に私の自宅に町立開成幼稚園から封書が届きました。

宛名は、この春に入園した孫の名前でした。私はてっきり元気にしてますかという幼稚園からのお便りだと思いました。

あとからお嫁さんに聞いてびっくり仰天しました。幼稚園への振り込みの催促だということでした。

額は3000円で4月末までという期限だったので大慌てで振り込みをしたとお嫁さんは話してました。

幼稚園では入園式すらしていません。4月8日の予定でしたが前日に緊急事態宣言となったからです。

町では連日防災行政無線を使って新型コロナウィルスへの注意を喚起しています。耳にタコができるぐらいです。

外出を控えるように要請していたながらすぐに振り込みしなさいというのは明らかに矛盾しています。

神奈川県が県営水道料金の減免を発表するなど公共料金の削減すら検討されている状況下なのに首を傾げます。

町長、教育長のトップの目が保護者や子供たちに向いていないのではないかと心配です。軌道修正をお願いしたいです。