7デイズブックカバーチャレンジ

連休中、フェイスブック上で自分が推奨する本を紹介する取り組みに参加して結構楽しめました。

友人から連絡があり7デイズブックカバーチャレンジを引き継いでくれないかと話がありました。

本は大好きですので一向にかまわないのですが一冊ずつ詳しい紹介となると結構大変な仕事になります。

ブックカバーの紹介だけで内容の紹介は特に要らないということでした。7日間ですので7冊紹介することになります。

それと自分の後にどなたかに引き継いでもらえるように参加を打診することも条件となります。

この程度のことならばこれはという本を選び出すために蔵書を再チェックする絶好の機会だと引き受けました。

4月から大学は連休後に延期となり、参与をしている会社の方も在宅勤務となり時間の余裕ができました。

孫の手も借りて蔵書や資料の整理をしていました。これが7デイズブックカバーチャレンジに役立ちました。

本箱の片隅でほこりをかぶっていた本を一冊ずつ取り出して本棚を整理しながら頁をめくってました。

中学や高校時代に購入した本が見つかって当時の興奮がよみがえってくるような気分を味わうことができました。

4月いっぱいかけて概ね整理がついたところで7デイズの誘いがありましたのでドンピシャのタイミングでした。

私がいの一番に選んだのは西郷隆盛の『遺訓』です。私心なく政治に取り組む人格は憧れです。

「命もいらず名もいらず官位も金もいらない」人物でなくては国家の大業はできないとの言葉は今なお教訓です。

続いて『職業としての政治』、ドイツの大社会学者マックス・ウェーバーが著した政治学の古典中の古典です。

私はこの本によって政治家にとっての責任とは何かを教えられました。政治家は結果が問われます。

『星の王子様』、目に見えないところに本当の大切なものがあるということはこの童話で教えられました。

私が薫陶を受けた野中広務さんと辛淑玉(シンスゴ)さんとの対談本『差別と日本人』も忘れられない一冊です。

激辛の評論家の辛さんが野中さんの前で涙するのです。野中さんという政治家の懐の大きさに感嘆しました。

『日本国憲法』と『新しい憲法の話し』も入れました。単に押し付けられたからというだけで軽く見るのは誤りです。

崇高な理想が盛り込まれていることも受け止めなければなりません。それを認めたうえでどうするかを考える必要があります。

昨年日本中を熱狂させたラグビー日本代表、半世紀前に世界を驚がくさせた名監督がいました。

大西鐵之祐さんです。日本人の特性を活かした戦術を駆使しました。『タグビー荒ぶる魂』を紹介しました。

最後の一冊をどうするか悩みました。『法華経入門』にしました。これからの時代再び脚光を浴びると思ったからです。

宗教が持つ世直しの力、もう一度見つめ直す必要があると思います。理屈を超え回天の原動力となり得ると思うからです。

原理主義は断じて避けなければなりませんが行き詰った世界を乗り越えるため手がかりとなると思います。