オンライン時代のまちづくり
私が非常勤講師を務めている神奈川大学は、前期講義は全てインターネットを使ったオンライン講義となりました。
ネット操作がお手の物の教員はストレス感じないでしょうが私のような素人にとっては大変です。
新型コロナウィルスの影響でまず講義開始が1か月延期となり連休明けから始まることとなりました。
4月新型コロナウィルスの緊急事態宣言が出て学内は立ち入り禁止、講義はオンライン型という変更指示がありました。
私が担当する政策過程論は多彩なゲストを招きカジノを含む統合型リゾート施設の横浜誘致を議論するというものです。
教室でゲストとやり取りすることを売りとして講義計画を全てたてて日程調整もほぼ済ませていました。
突如の変更はきついってなものではありません。しかもオンラインとか言われても調整が間に合いません。
具体のオンライン講義のやり方が示されたのは連休前になってからです。大学もてんやわんやなのだと推測します。
いよいよ来週12日から最初の講義が始まります。まだ準備は完了してません。綱渡りです。
学生も対応が大変だと同情してしまいます。ひと昔前ならば学生たちから反旗を翻されるところです。
昔と違って高い授業料を払わされた上に講義の革命的な変化を突如として押し付けられるのですから。
講義を受講予定の学生には一斉メールを発信して共に頑張ろうと”エール”を送ったところです。
私自身がどえらい変化に直面させられてハタと気づいたことがあります。時代の流れが変わったということです。
一般の会社にしても大学にしても通勤、通学しなくても良い時代へと変化する過渡期だということです。
都心や大都市、県庁所在地に巨大なオフィスやキャンパスが無くても運営が可能な時代になりつつあるということです。
この流れは地方にとってチャンスです。オンラインとは離れていても良いということを意味します。
地方の環境の良い地域に住み必要がある時にオフィスやキャンパスに行くというライフスタイルが定着していくでしょう。
まずオンラインで仕事や勉強ができる情報環境をいち早く整えることは地域を活性化するための有力な手段になります。
革命の余波は通信手段だけに限りません。住宅の作り方とか町全体の都市計画とか大きな影響を及ぼします。
自宅で仕事や勉強をするには隠れ部屋や離れが欲しいです。近くに共同オフィスがあればそれも便利です。
別のフロアにカフェもあったりすればだべることも可能です。地方のビルの建て方変わらないといけません。
図書館のコンセプトも一大変化が必要です。オンライン講座の拠点となり大学との連携を図ることもあり得ます。
しかしオンライン時代といってもオフィスやキャンパスに通うにも便利でなければなりません。
小田原を中心とする神奈川県西部地域は交通の利便性が高く、その一方で環境も良いのが特徴です。
オンライン時代のまちづくりの最適地だと思います。特に小田原駅周辺は時代の最先端を走れる可能性があります。