エールにエール
NHK朝の連続テレビドラマ小説「エール」にはまってます。主人公みたいな気持ちでドキドキしながら見てます。
私が最初興味をひかれたのは、主人公のモデルとなった福島県出身の作曲家古関裕而さんの作品からです。
あの曲もこの曲もという感じだったからです。いちばん衝撃だったのは「モスラの歌」です。
私の子供のころは怪獣映画の走りでした。映画館に行くのが何よりの楽しみで今でもシーンがよみがえります。
その中で「モスラ」は英雄です。蝶が巨大化して正義も味方でした。ザ・ピーナツがモスラをたたえる歌は最高でした。
NHKでスポーツ番組が放送されるときの導入曲も阪神タイガースの六甲おろしもそうでした。
夏の全国高校野球の行進曲も神宮球場でよく聞いた早稲田大学の「紺碧の空」もそうでした。
もう少し後の時代ですがあれもこれも阿久悠さんが作詞した曲なんだという時期がありましたがそれ以上です。
古関裕而さんはクラッシックの作曲の世界からポピュラーの世界に入り国民的作曲家になりました。
しかしその道のりは当たり前ですが平たんではありません。音楽という夢を求めて呉服屋であった実家を飛び出しました。
妻となる女性と半分駆け落ちみたいな形で東京に新居を得てレコード会社に就職することになったのを今放送してます。
私はテレビを見ながら心の中でしがらみに縛られるな、やれやれ、挑戦してなんぼだと叫びながら見ています。
私自身、小学生の時から就職しようと思っていたNHKを飛び出して新たな挑戦を始めた体験があります。
その時の気分がよみがえってくるのです。私は、やらずに後悔するよりやって後悔したほうがよほど良いという考えです。
古関裕而さんはいささか腰が引けるところがあります。ビビるんです。この気持ちもよくわかります。
唐沢寿明さんが福島弁のちょっと抜けたところのある父親役を演じてます。人が良いのです。
でも古関裕而さんの音楽的才能の高さをみじんも疑わず励まし続けます。これも父親の存在感のひとつの形です。
弱気な夫を支えるのが妻です。積極果敢で夫の尻を押し続けます。二階堂ふみさんの名演技が光ります。
私の場合は、古関裕而さんよりはるかに才能は乏しいのに自信家で自分で勝手に進路を決めていきます。
古関裕而さんの妻と私の妻はタイプが異なり引っ張るというより尻ぬぐいというか完全に支える側です。
新型コロナウィルスの影響で撮影が滞っていると伝わっています。自粛要請が長引くと中断もあるかもしれません。
どういう形になるにせよエールを通じて古関裕而さん夫妻の生涯を最後まで見てみたいです。
私たち夫婦の最後の姿を想像する上できっと参考になると思うからです。楽しく人生は閉じたいものです。
エールは、新型コロナウィルスで暗い雰囲気が漂う日本中に希望の光を灯してくれています。
困難に立ち向かっている多くの皆さんにエールを送っています。エールに精一杯のエールを送りたいです。