小田原市長選挙最終日

神奈川県西部地域の中心都市、小田原市の市長選挙は、今日が最終日です。競ってきたように思います。

新人で元自民党県議の守屋輝彦候補の街頭演説の動画が頻繁にアップされてます。聴いてみました。

今のままの小田原ではダメなんだ。私に任せて欲しい。私ならばやって見せると断言してました。

随分と頼もしい存在に変身したとの印象を受けました。切羽詰まった気持ちがスタイルを変えさせているのでしょう。

訴えのポイントはふたつありました。ひとつは新型コロナウィルス対応についてでした。

対抗馬の加藤憲一市長の対応策は生ぬるくもっと大胆に拡大すべきであり今が実行すべきだということです。

40億円の財政調整基金のうち12億円を活用するのでは金額が少なすぎると強調していました。

それともうひとつは医療体制についてでした。小田原市立病院の建て替えの在り方を見直せと主張してました。

県西地域内の松田町にある県立足柄上病院が感染症対策の拠点となっていることから地域の医療体制を見直すというのです。

そうした検討の中で小田原市立病院の建て替え問題を考えるべきで拙速に進めたはならないということでした。

加藤市長が新たな市立病院の基本構想もまとまらない段階で現在の所在地での建て替えを急いでいることを批判してました。

私は守屋候補の主張はもっともだと思いました。もっと早くこうした姿勢を前面に打ち出さなかったのかと思いました。

いくら熱く訴えたところで守屋候補は、もどかしさを感じていることでしょう。一般の方には伝わりにくいからです。

外出自粛でまちには人がいません。街頭演説しても動員に応じたいわば身内の皆さんを対象にしての演説です。

新人の守屋さんにとっては痛いです。新型コロナウィルスは新人により厳しい試練を与えています。

加藤市長の方は普段と変わらぬ冷静さを保って戦う方針なのでしょうか守屋さんに比べて動画のアップも少ないです。

演説を聴いてみても熱いというよりは理路整然と有権者に向けて説いているという感じを受けました。

新型コロナ対策の陣頭指揮を行いながらの選挙戦とならざるを得ず選挙で全面展開という訳に行かないのが悩ましいです。

加藤市長の強みはイメージです。語りが上手く市民の声を聴きながらというスタイルで票を得てきました。

しかし組織は守屋さんに比べて数段劣ります。具体の選挙戦術はなかなか組み立てにくいのが実情ではないかと推測します。

低投票率が予想される今回の選挙で勝負の決め手となりそうだと私が考えるのは、公明党・創価学会票の行方です。

公明党・創価学会は自主投票だということです。この決定は、加藤市長にとっては朗報だと思います。

公明党は自民党と連立政権を組んでいますので自民党系の守屋さんを推薦するのが順当だからです。

自主投票となったということは内部で加藤支持も相当程度あることを示していることになります。

現状は、守屋候補が猛烈に追い上げていますが僅差で加藤市長が逃げ切る構図だと私は観ています。

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