月曜日から17日投開票の小田原市長選挙について見解を述べてきました。今回が最終回です。

守屋輝彦新市長のデビュー戦は、私に対し鮮烈という印象を与えるまではいきませんでした。

今回の小田原市長選挙が加藤憲一市長の自滅というか自ら墓穴を掘ったとの印象の方が強いからです。

守屋新市長は加藤市長の敵失によって浮上したところがあり自らの力量だけで制したという訳ではありません。

しかし、デビューの仕方が地味だからと言って仕事ができる出来ないは全く関係ありません。

中央政界の話しになりますが小渕恵三政権の時がそうでした。政権誕生の際は盛り上がりに欠けていました。

ところが徐々に小渕総理ならではの味を発揮して一目も二目も置かれる政権へと成熟していきました。

最大のポイントは、内閣の番頭役の官房長官に剛腕の野中広務さんを据えてにらみを利かせたことだと思います。

野中さんが官房長官でなかったら公明党との連立は困難だったでしょう。太いパイプがものを言いました。

今回の小田原市長選挙で公明党は守屋さんに推薦を出しませんでした。創価学会は自主投票という対応でした。

創価学会との関係は守屋市政とは直接ありませんが公明党との間で関係を構築するのは市政の安定にとって重要です。

小渕政権のように強力な副市長を配し公明党との関係を安定化させることができるかどうかが最初の試金石です。

もうひとつ急がなければならないことがあります。選挙戦の演説で繰り返した新型コロナウィルスの経済対策です。

市の貯金である財政調整基金を取り崩して対応すると断言していました。この約束を果たすことは政治家の役目です。

市役所の財政当局は猛反対することでしょう。守屋新市長が抑え込んで公約を実行できるかどうか問われます。

現在の政府の新型コロナウィルス対応がいまひとつ切れが悪いのは財源の手当てが不透明だからです。

政治の責任でどんと基金を積んで日本経済の底が抜ける事態を何としてでも防ぐという強い意思が弱いのです。

守屋新市長は政府のマネをするのではなく選挙中に言い切ったように思い切った経済支援を断行して欲しいです。

市長になった途端に腰が引けるような対応をとったとしたら官僚主導の市長への道を歩むことになります。

守屋市長にとって財務当局との最初のバトルに勝てるかどうかでこの先が決まりそうな感じがします。

この戦いで市長の方が決定権があるということを市役所内外に示すことができれば守屋市政は強力になります。

小田原市は課題のオンパレードです。市民病院の建て替え、小田原駅周辺の再開発、競輪事業の存続か廃止か。

以上のような具体的なハード事業と並行して少子高齢化・人口減少という一大課題に取り組むことが待ったなしです。

更に加えて神奈川県西部地域2市8町の広域行政の顔としての役割も守屋市長の双肩にかかってきます。

課題の山に敢然と登って踏破しなければならないのです。バリバリの現役世代の守屋市長の奮闘を期待します。